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  1. 神石高原町議会 2019-12-12
    12月12日-03号


    取得元: 神石高原町議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-01
    令和 元年第 6回12月定例会       令和元年第6回神石高原町議会定例議会会議録(第3号)1. 招集年月日 令和元年12月12日1. 招集の場所 神石高原町議会議場1. 開   議 12月12日 午前100分宣告(第3日)1. 応招 議員  1番 小 川 善 久         2番 林   憲 志          3番 赤 木 俊 二         4番 横 山 素 子          5番 横 尾 正 文         6番 橋 本 輝 久          7番 久保田 龍 泉         8番 小 川 清 治          9番 木野山 孝 志        1番 藤 田 晃 己         11番 寄 定 秀 幸        12番 松 本 彰 夫1. 不応招議員  な   し1. 出席 議員  応招議員に同じ1. 欠席 議員  な   し1. 地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名   町長      入 江 嘉 則     副町長     森 重 純 也   参事      上 山   実     教育長     馬屋原 健 治   会計管理者   小 坂 依 文     総務課長    瀬 尾 浩 康   政策企画課長  岡 崎   謙     まちづくり推進課長補佐                               内 藤 員 代   住民課長    川 上 清 高     建設課長    高 石 徹 朗   産業課長    瀬 尾 明 彦     福祉課長    松 井 和 寛   保健課長    赤 木 まゆみ     環境衛生課長  松 本 真 典   教育課長    砂 田 香代子1. 本会議に職務のため出席した者の職氏名   事務局長    国 重 修 示     書記      吉 原 敬 之1. 議事日程   内容は別紙日程書のとおり            午前100分 開議 ○議長(松本) ただいまの出席議員は12名であります。定足数に達しておりますので,これより令和元年第6回神石高原町議会定例会を再開いたします。 直ちに本日の会議を開きます。(説明員を報告)            ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(松本) 日程第1,昨日に引き続き一般質問を行います。 ◆4番(横山) おはようございます。 一般質問2日目,トップバッターでございます。よろしくお願いいたします。 私は,今回は2点について質問をさせていただきます。通告書のとおりに質問させていただきたいと思います。 まず1点目は超高付加価値農業の実現,それから2点目は介護,病気予防についての質問をしたいと思います。 まず初めに,挑戦1の超高付加価値農業の実現について質問をいたします。 町長の8つの挑戦を柱とした重要施策であります超高付加価値農業の実現,その中でJIN(神)プレミアムブランドでございますけど,この件に関しましては,私は6月議会でも質問をさせていただきました。それでもまだちょっと理解に苦しむところがございますので,今回また再度質問をさせていただくことにいたしました。 まず1点目として,このJIN(神)プレミアムの意義を再度お尋ねいたします。 2点目は,審査基準のことですけど,以前も審査基準が曖昧ではないかという質問をさせていただいたと思います。その後,審査基準のほうを見直しをされたのかどうかをお尋ねします。 3点目として,今回新たに認定をされました,この認定をされた産品とその選考理由についてお尋ねをいたします。 そして最後,4点目といたしまして,今回の認定は初めて「こと」の認定がございました。これ,今回初めてです。この「こと」の認定というのは,「もの」は違って,どのようにPRをしていくのか,まず初めにこの4点についてお伺いをしたいと思います。 ◎町長(入江) おはようございます。 一般質問2日目ですけれども,本日もわかりやすい答弁に心がけたいと思いますので,どうぞよろしくお願いをいたします。 それでは初めに,横山議員のご質問でございますけれども,JIN(神)プレミアムの認定,ブランドの認定についてですけれども,意義はというご質問でございます。 寒暖差の大きい気候の本町で生産される農産物については,それだけでも良質なものであると自信を持っております。しかし,そのよさを広く発信して認識してもらわないと,まさに宝の持ち腐れではないかというふうに思います。そこで,そのよさや魅力を知っていただくためにJIN(神)プレミアムという名でブランド化を図っているものでございます。町内の産品に携わる「人・もの・こと」をテーマにブランド化をして,今後も一層PRに努めてまいりたいと考えております。 2番目の審査基準の見直しですけれども,定量的な評価ということだと思いますけれども,合理的な数値を用いた審査基準に見直すことは,数値でははかりかねない価値を有するものを,そういったものを排除することにもなりかねません。JIN(神)プレミアムの意義に反することになるとも考えられるため,現段階では基準の見直しは考えておりません。 3番目に,新規認定された産品と選考理由でございますけれども,認定された産品では,小里ファームミディトマトと辛うてごめんの二つでございます。 小里ミディトマトですけれども,電解水を使用することによって農薬使用料を抑え,完熟状態で収穫されるため酸味が少なく,おいしい状態で販売をされています。小規模ながら安定生産で,その技術,信頼,安全性が評価をされました。 次に,辛うてごめんです。これは,自治振興会──源流の里しんさかですけれども──の取り組みから認可地縁団体に法人化され,加工販売など住民が一体となり生産されているもので,地域性や独自性が評価されたものでございます。 4番目の「こと」で認定されたJIN(神)プレミアムについては,どのような形でPRをしていくのかというご質問ですけれども,今回「こと」で認定されたものは,株式会社神石高原神石高原日本ミツバチ研究所取り組みが認定をされました。耕作放棄地を復旧し,ショウガなどを生産販売する一連の取り組みと,巣箱づくりから飼育方法の普及活動と蜂蜜を商品化することの二つでございます。まずは,できた商品をPRしていくことが肝要であると考えております。そして,生産から販売までの各ステージで定期的に情報発信していくことで,商品にまつわる物語としてPRしていくことを検討をしているところでございます。 以上です。 ◆4番(横山) ご答弁ありがとうございました。 まず初めに言っておきたいんですけど,私はこの認定された「もの」や「こと」のことを追及しているのではなくて,このブランド化の制度,JIN(神)プレミアム認定制度のことをお伺いしておりますので,そのことを初めに言っておきたいと思います。 まず,意義ですけれども,答弁の中では,高原町にはすごくいいものがあるので,それを広く発信して認識してもらいたいということで,このブランドを図っているというふうにお答えをいただきました。JIN(神)プレミアム認定制度というのは,そもそもブランド戦略を図って,農業を中心とした暮らしが可能になるという取り組みだと思います。この認定は,単なる町のPRだけの目的なんでしょうか,再度お伺いします。 ◎町長(入江) 町のPRももちろんそうでございますけれども,その商品とか「人・もの・こと」のPR,それをお金を回していける仕組みができたらという,それも大きな目的でございます。 ◆4番(横山) ブランド化っていうのは,どういうことなのかなと私もよくわからないので,いろいろ調べてみたんですけど,農産物のブランド化っていうのは,生産者の所得の向上,これが一番の目的でないといけないというふうに書いてありました。そして,生産者の所得の向上が,そのことが地域の担い手の確保につながり,農地の保全や活用にもつながっていく,これがブランド化ということだというふうに調べてみたら書いてありました。全国的にもそういうブランド化をしているとこがありますが,自治体がブランド化をしているところにありがちなのは,ただ単に町のセールスとして,町のPRとしてブランド化をしているだけのところが多々あるというふうに書いてありました。それでは所得の向上にはつながらない。ただ単に,この町にはこんないいものがありますよっていうだけのPRだけじゃあ生産者の所得につながらない,私もそう思います。 今,町長は,PRだけじゃありません,お金が回っていくような仕組みをつくっていくんだというふうに言われたんですけど,今この制度が始まって,たくさん認定もされてますけど,今現在まだそれが見えてきてない。ただ単に産品のPRをして売ってるだけで,ましてやブランド化となると,やはり超高付加価値ですから,値段もほかのものよりはちょっと高い値段をつけて売らないとブランド化とは言えないんじゃないかなというふうにも思いますし,いろいろと疑問点が考えていたら出てきたので,そこらあたりをもう一回,町長に聞いてみたいなと思って質問したんですけど,どうでしょうか。農家の所得の向上につながるような超高付加価値農業の実現になっているのでしょうか,お尋ねします。 ◎町長(入江) 先ほど農業が中心で暮らしができるとのブランド化の定義について今おっしゃられましたけど,どこに書いてあるのかなと思いますけれども,生産者の所得向上だけではないと思います。農産物のブランド化についてはそうかもしれませんけど,ブランド化って,もっと大きな意味があると思いますけれども,また町のPRのみに行政がやる場合は陥ってる場合が多いというふうな記述もあったようですけれども,町のPRをする,何の目的で目的でPRをするのかっていうのはもちろんあると思うんですね,どこの町も。ですから,ただ単に名前を知ってもらうというだけのPRっていうのは,なかなかないんじゃないかなというふうに思います,私は。その先に,じゃあ何をどうやってというところが必ずあると思います。 ブランド化は,確かにブランドって,いわゆる時計とかバッグなんかも非常にブランド物っていうのは高い,高価なものというイメージがありますけれども,もちろんそれもそうかもしれませんけれども,私が考えてるのは,先ほど言いましたように,いいものはたくさんあると,それは高いか安いか,値段は別ですよ,本当に自信を持って,いいものを生産されている人は,やはりその産品はブランドだと私は思ってます。それをしっかりPRをしていくことが重要かなというふうに思ってます。もちろん生産者のモチベーションにもつながりますし,ただ単にじゃあこの人のこの商品を行政がPRしますと,例えばフェイスブックとかホームページでPRしますということになると,何でなのということになるじゃないですか。だから,JIN(神)プレミアムというブランド制度をつくって,そこで認定されたものは行政も公にしっかりPRをしていきますよと。ですから,今は数も少ないですけれども,これからもっともっと増やしていきたいというふうに思います。 単体ではありますけれども,総枠で神石高原町のものとしてブランド化をしていきたいと,それがJIN(神)プレミアムというふうに私は今,考えているところです。ですから,もちろんそれに引っ張り上げるというか,それで売り上げを上げていくのは目的でございます。今どれぐらい,それじゃあJIN(神)プレミアムの認定をしてから売り上げが上がってるかというところは,今はまだ始まって1年,2年ぐらいですから,そんなに数も少ないですから,まだPR不足というところもあると思いますけれども,その売り上げについて調査はまた政策企画課長が申し上げますけれども,効果としての測定にはこれからは当然やっていきたいというふうに思ってます。 ◎政策企画課長(岡崎) 現在,九つの「こと」であったり,「もの」であったりを認定をしております。全部が全部,把握をしとるわけではありませんけれども,一つ「もの」で認定をしている,その産品の生産者にお伺いをしたところ,以前は売れなかった,自分でつくった生産物が売れないということで,大量に破棄をしとったものが,現在は破棄せずとも売れるようになったということで,以前よりは非常に売れてきた,それがJIN(神)プレミアムの認定を受けたからかどうかというのは定かではないが,その認定を始めて今3年目を迎えてますけれども,3年より前と今と比べると,捨てていたものが捨てずとも商品で売っていけるようになったということは言われてますので,そういった意味でいうと商品のPRにはなっているのかなあというふうに思っております。 それから,これはJIN(神)プレミアムブランド,JIN(神)プレミアムですけれども,この名前を郡友会であったり町友会の皆さん方にどんどん紹介はしております。その中で本日も郡友会の方ですけれども,郡友会の中に会員としてなっておられる方のとこへ今商談に行くのを取りまとめていただいて,本日も商談に行っています。ということで,そこで商談がまとまったかどうかというのはまだわかりませんけれども,そういった他への広がりがだんだんと広がってきたというふうには考えておりまして,全部の生産物がどんどん所得が向上したかとかというのはまだわかりませんけれども,一定の変化が出てきたのかなというふうには感じております。 ◆4番(横山) 今,九つの認定がされているということですけど,その九つの産品と同じものをつくっている方が町内にはもっとたくさんいらっしゃると思うんですよ。高原町は挑戦のまちですから,みんなが挑戦できないといけないと思うんです。特定の人だけじゃいけない。じゃあ,同じ産品をつくっている人がもし申請をされたら,認定をされることはあるんですか,同じものでもこれから先。 ◎政策企画課長(岡崎) 申請のやり方がどういうふうな申請の仕方をされるかわかりませんけれども,今認定をしているものとそっくりそのままのものが申請をされるということは多分ないというふうに思いますので,類似の商品が申請をされる場合,その審査委員会の中で審査をさせていただいて,認定をさせていきたいというふうには思ってます。 ◆4番(横山) ちょっとよくわからなかったんですけど,同じものはあるんじゃないんですかね。今認定されている農産物が幾つかありますけど,それをつくっている人は町内にほかにもいっぱいおられますよね。だから,出ると思うんですよ,申請をもし出す気があるならば。そうしたときに,どういうふうに区別をされるのか,そこをちょっともう一回聞きたいんですけど。 ◎政策企画課長(岡崎) 具体的な話で言いますと,何々農園のブルーベリーというふうに申請をされていますので,何々農園のブルーベリーを認定をしておるわけで,その同じブルーベリーでも違う農園のブルーベリーであれば,商品は違うということになりますので,今議員おっしゃるように同じものというふうに言われますが,名前が言ってみれば申請者自体が違いますので,同じものはあり得ない。ですから,種類は同じかもしれませんけれども,農園としては違うし,それからつくり方や味が違うかもしれないという意味で,同じものはないというふうに申し上げたところです。 ◆4番(横山) そうですね。全く同じものは出ないと思うけど,商品名はある意味,同じかなと思うんです。それは,例えば横山農園ブルーベリーを出すかもしれない。今出てる,認定されてるのとちょっと味は違うかもしれんけど,また違ったいい味が出るかもしれない。そういう意味で,いろんな農園さんが同じ商品を出される可能性がありますよねっていうことなんです。そうしたときに,どのように区別というか,全部認定をされていくんですか。どのように,後で審査基準のことも言いますけど,そこらがちょっと曖昧じゃないかなと思うんですけど,どうでしょうか。 ◎政策企画課長(岡崎) それについては,認定要綱がありますので,認定要綱に沿って,認定要綱の中にある認定基準がありますので,その基準に沿って審査をさせていただくことになります。 ◆4番(横山) その審査基準のことですけど,審査基準によって認定させてもらいますということなんですが,答弁では審査基準を見直す考えはないというふうにおっしゃいましたけど,6月議会のときも私言いましたよね,審査項目が地域性,技術性,独自性,将来性っていうので,評価が5段階あって,非常に評価できる,普通,該当がない,余り評価できない,そして5番目が評価できないというふうに5段階でありますけど,この評価のやり方,地域性,独自性,技術性がどうやってこの点数につけられているのかはっきりわからないから,見直したらどうかなというふうに6月議会のときも申し上げたんですけど,役場の中で審査をされるということだったんですけど,それじゃあちょっとこう審査の透明性にも欠けますし,外部の専門の方を少し審査員の中に入れるとか,そういうことも必要なのじゃないかなというふうに思いますけど,今さっきも言ったように同じものがいっぱい横列に出たときにはどのようにこの独自性,地域性,技術性を区別されて点数をつけられるのか,いまいち見えてこないんですけど,審査基準は見直さないと言われましたが,見直したほうがいいんじゃないかなと私は再度言わせてもらいますけど,どうですか。 ◎政策企画課長(岡崎) 先ほど町長が答弁をしましたけれども,この審査基準の考え方は,申請をされたものを排除しようという意味でこの認定基準をつくっておるものではありませんので,できるだけ,先ほど町長が一番最初に言いましたけれども,町内にあるものは全て良質なもんなんだというのはもう認識をしておると。それをさらにブランド化をしてPRをしていくためにJIN(神)プレミアム認定基準をつくっておりますので,そういった意味でいうと,排除をしようとして認定基準をつくっておるわけでありませんから,どんどん同じものであったとしても申請をいただいて,その申請の中身を審査をさせていただいて,同じものかもしれませんけど,認定されることは多々あるんだろうというふうに考えます。 ◆4番(横山) これからどのような申請が出るかわかりませんが,同じ商品,同じものが,産物が出たときに,もしこの審査に合わなくて,5段階評価でいい点がつかなくて,7以上の得点がないと認定されないんですね。この審査に合わなくて,もし落とされた人が出た場合,それはもし落とされたら排除されたような感じになりかねないと思いますよ。だからこれ,どこまで認定をされていくのか,もうちょっと審査基準もはっきりしないと,この先どうなるのかな,たくさん認定される商品が増えるのはいいことですけど,町内にはいいものがたくさんあるって町長は言われましたよね。それを認識してもらわないと宝の持ち腐れだと言われましたよね。じゃあ,もし認定されなかった人はどうなるんですか。余り感じよくないですよね,私がもし横山ファームブルーベリーを申請して,だめですって言われたら,ああ,私がつくってるブルーベリーはだめなんかっていうふうにがっかりしますよ。でも,町内にあるものはみんないいって言われてるのに,そういう区別をされると大変おもしろくない感じになってくるのではないかなと思いますけど,もう一回答弁をお願いします。 ◎町長(入江) 先ほど政策企画課長も申し上げましたように,基本的に排除するという,初めからそういう視点で審査をしているわけではありませんし,例えば横山ファームブルーベリーがどういうつくり方をされてるかとか,どういう商品である,どういう思いでつくっているとか,そういうところだと思うんですね。ですから,例えば今のミディトマトにしても,同じものをつくられてる方はおられると思いますけれども,農薬は全然普通に使いますと,そんなに甘くもありませんと。ただ,私は一生懸命つくってますじゃあ,それってちょっと違やあしないですかと。こだわりじゃないじゃないですか,それって。そう思いません,私はそう思いますけど。だから,例えばそういうふうにめちゃくちゃ酸っぱいけども,もう完全に農薬は使ってないですとか,こういうところで,こういう思いでつくってるんですとかということがあれば,認められるんじゃないかなと。私は審査に入ってませんけれども,私はそういうものは当然認めていくべきだと思います。ですから,ミディトマトでもいろんなタイプが出てくると思うんですね。だから,こだわりとか思いですよね,その部分がやはり審査に反映をされていくんだと私は思ってます。
    ◆4番(横山) 今のを聞いてたら,こだわりがあれば,味は二の次でもいいのかなというふうにちょっと,ごめんなさい,ひねくれてとってるかもしれないんですけど,そういうふうにもとりかねないなというふうに思ったんですけど,こだわりがあるものが認定されるということなんですね。ただ単に普通につくってる人は,幾らおいしいものをつくっても認定されない。何かこだわりのものがないと認定されないという認識でいいですか。 ◎町長(入江) 味とか,先ほど私が申し上げたのは,例えばこんな酸っぱいものはこういうふうに使えるでしょうとか,ちょっとそこまで言いませんでしたけれども,ただ単に酸っぱいからだめとか,めちゃくちゃ甘いからいいとかということではないんですね。ただ,甘いのはあるかもしれませんよ,糖度が日本一のトマトですとかということになれば,それは農薬を使っててもそうかもしれません。けど,そこはやっぱり特徴があるじゃないですか,そこだと思うんですね。ですから,それを言えば切りがないですよね。と私も思います。何のためのこのブランド化をやってるか,本当にモチベーションのある人たちをしっかり引き上げてPRをしていく,それを全体に広げていくということを目的にしてるわけですから,そういったマイナスのことではなくて,プラスの方向でしっかり考えていきたいと思っております。 ◆4番(横山) 何のためのブランド化なのか,そこがもうちょっとはっきりと見えてきたらいいなというふうに思うんですが,さっきの審査基準のことに戻りますけど,今言った審査ですよね,どうしても納得できないんですけど,やっぱりそういう農産物の農薬のこととかに詳しい外部の審査員の方がおられないと,役場の中の幹部の方たちだけでは判断しにくい点がたくさんあるんじゃないかなというふうに思うんです。すごい厳しい目で審査をされているんだと思いますけど,この点数をつけるにしても,ある程度こう知識がないと点数をつけにくいんじゃないかなと思うので,プロといいますか,専門家も入れた審査をしたほうがいいのじゃないかなと思いますけど,そこら辺は見直されるお気持ちはありませんか。 ◎副町長(森重) 先ほどありましたように,審査委員会は私が審査委員長で,あと課長,支所長が審査員ということで点数をつけますけども,このJIN(神)プレミアムについては基本的に個々ではなかなか発信をされても,いろんな努力をされても発信力が弱い部分もあるということで,町でまとめて,町の発信力,PR力に合わせて,いろんなJIN(神)プレミアム神石高原町のいいものが一緒にまとまれば,より強まるということが,神石高原町にはこんなにたくさんいろんなものがあるんだなということを認識いただけるというところで事業を行っております。今,道の駅でもJIN(神)プレミアムコーナーということで「もの」を出してもらってますけど,やはりそこは目につくんで,ちょっと寄ってみようか,こういうものがあるんだなということで,またそこでPRできると。それがないと,ただ産品が並んでいるだけということですから,できるだけ多くのものを申請をいただいて,認定をしていきたいというふうに思っております。 審査の内容ですが,実際じゃあそのものの判断が,審査委員長,あなたはつくんですかと言われると,そこは難しいところがあります。今ご指摘のように,これから先,この審査にかかわって専門的な知識,助言が要るような場合には,そういった方も招聘することにしようかというふうに考えております。申請そのものは,かなり自信を持ってつくられてますから,こういうふうな思いでつくってるとか,こういうふうなつくり方をしてる,こういうふうな販売をしてる,こういうすばらしいところがあるんですよというPRをいただいてますから,そういったところを見ながら客観的に判断をしているところです。 また,今後,審査の仕方,基準はありますから,それをもとに審査委員についてはよくよく考えていきたいと思います。 ◆4番(横山) もう一つ質問させていただきますと,この審査のプロセスは何回ぐらい集まって審査をされて,どのくらい審査をされているのか,お尋ねします。 ◎政策企画課長(岡崎) 審査の回数ですけれども,1商品については1回の審査で1週間,委員の皆さん方に説明を一回して,それを受けて1週間のうちに点数をまとめていただくというようなプロセスで行っております。 ◆4番(横山) 余りこの質問で時間をとりたくなかったんですけど,審査は今,一回説明を受けて,1週間後に各人が点数をつけられたのを提出されてということなんですね。その説明を受けて,例えば食べてみたりとか,そこのつくっておられるところへ行ってみたりとか,そういうことをされているんですか。 ◎政策企画課長(岡崎) 「もの」の申請であれば,産品のサンプルをいただきますので,食べていただくようにしてます。「こと」については,現地に赴くということはできませんので,申請者に問い合わせをして,どういうふうなつくり方をされてます,申請書にいっぱい書いてありますけれども,それを事務局のほうでいろいろな問い合わせをさせていただいて,委員の皆さん方に説明をさせていただいているということです。 ◆4番(横山) 「こと」の認定ですけど,今回も「こと」が二つ,すばらしい取り組みが認定をされています。これは,「もの」はJIN(神)プレのシールを張って,道の駅とかコーナーをつくって販売されてますけど,この「こと」というのは,神石高原町の中でこういうふうに耕作放棄地を使ってこういう産品をつくってますよっていう,その「こと」は,どういうところで,どういう場で,どのようにPRをしていかれるのか,お尋ねします。 ◎政策企画課長(岡崎) 特別なPRの手法ということにはなりませんけれども,ケーブルテレビ,それからホームページ,フェイスブック,広報紙を使って,町長が答弁しましたけれども,その「こと」ですから,「もの」ができるまでのプロセスを認定をしているわけで,その時期時期によって今言いましたPRの媒体を使って発信をしていくというやり方をしています。 ◆4番(横山) 産品と同じように,「もの」と同じようにJIN(神)プレのシールを張って,とりあえずは「もの」を売ることから始めるということですかね。いずれにしても,このプレミアム認定っていうのは,とにかく町のPRだけではなく,それをつくっておられる産品,つくっておられる生産者の所得の向上にもつながらなくちゃいけないし,その産品が町の産業としてどんどん広がっていかなければ,本当のJIN(神)プレ,胸を張って,高原町はこれが産品がありますよっていうのが言えないんじゃないかなと思うので,そこらあたりをもう少し産業振興とか地域活性化につながるような,もう一歩踏み込んだ認定にしていただきたいなというふうに,ちょっと伝わらないかもしれないですけど,私はそう思いました。よろしくお願いします。 それから,超高付加価値農業についてもう少し質問させていただきますけど,道の駅の店舗がリニューアルが完了して,11月には店舗のほうがオープンしておりますが,そこで有名料理家の監修のもとの食品が販売をされております。この販売されるものについては,高原町が多額のお金をかけて,商品開発のお金をかけて,商品開発をしてもらって,そしてあそこに販売をされているんだと思うんですけど,来年からはもう多分商品開発ができてると思うんですよ。フードコートで販売するメニューも完成してると思うんですけど,この有名料理家というのは,今コーナーに名前が出してあって,お顔もあったので,来年からはこれはその有名料理家のネームバリューっていうんですか,それはお金がかかるんですか。超高付加価値農業の実現というくくりで質問をさせていただいておりますけど。 ◎産業課長(瀬尾) 182ステーションでリニューアル後に販売する新商品の開発,黒田さんという方に監修していただいて,今いろいろ13を超えるものを地元の産品を活用した,しかも手づくりというハンドメードのものを開発して販売する予定でございます。開発後については,182の職員がそれをつくっていきます。いわゆるそれ以降の監修費用というのは発生はしません。ということで理解してください。 ◆4番(横山) じゃ,フードコートで販売されるメニューは,道の駅の職員の方が今後はつくられて,来年度以降ずっと販売をしていくということですよね。以前は百彩館の食堂を使って,あそこでつくって,そして道の駅に運んで,あそこで販売するというようなことも聞いたんですけど,それの計画は変わっていませんか。 ◎産業課長(瀬尾) 182ステーションにある機材だけでは十分な料理ができない,スチームコンベクションとかというものがあるようなんですが,そういったものも百彩館の厨房もあいてますので,そっちを活用して持ってきて販売するというような案も持っていましたけれども,それでは余りにも効率が悪いということで,182ステーションのほうにもそういった機材の設備をするようにしました。182でもつくって,百彩館のほうでもつくれるものはつくって,双方で販売していくというふうに考えています。 ◆4番(横山) 超高付加価値農業の実現というあれで質問させていただいてるんですけど,よろしいですか,はい。 もう一件質問をします。まるごとにっぽんについてですけど,だめですか。 確認だけです,これは。きのうの答弁で,まるごとにっぽんのほうがリニューアルをされる計画があるみたいで,来年は状況,様子を見ますというか,やめますと言われたのか,ちょっとはっきりわからなかったんですけど,確認だけさせてください。来年度はもう45万円余りのブース料は払わないで,出店は,出品はやめるという解釈でよろしいですか。 ◎副町長(森重) まるごとにっぽんにつきましては,ついせんだってですけど,来年11月からリニューアルオープンをするということでありますので,これについては一旦,来年度の途中でやめられるということになりますと困りますし,断念をするということで,今出品をされておられる方がありますので,それについてはほかの方法で販売経路も確保するということで,今いろいろと当たってますので,それが確保できればと思っております。PRにつきましても,種々PRの方法についてもご意見をいただいておりますので,それを参考にしながら内容について検討をしていきたいと思っております。 ◆4番(横山) はい,わかりました。まるごとにっぽんで今出されている方については,まだまるごとにっぽんだけでなく,ほかにもいろいろと調べれば産品を売れるところはあるんじゃないかなと思いますし,東京でなくても広島県内でもいいんじゃないかなというふうに思いますので,よろしくお願いします。 最後に,町長にお尋ねしたいと思います。 挑戦1の超高付加価値農業の実現ですけど,今3年が過ぎまして,町長の1期目の最後のラストイヤーになりましたが,町長の頭の中でこの挑戦1についてはどのくらい芽が出ているのかと思っておられるのか,また1期目の残りの1年でラストスパートをかけて,どういうところに重点を置いていこうと思っておられるのか,町長の今の思いをお尋ねしたいと思います。 ◎町長(入江) 定量的にどれぐらいなレベルかというふうに,そういったご質問だと思いますけれども,私としては芽は出てきているというふうに思ってます。ただ,まだまだ先ほどもいろいろJIN(神)プレミアムの理解が進んでないとかというところもございますから,数字的にはまだ半分以下かなというふうに考えております。1期4年であと一年ですけれども,どこまで上げていけるか,次の段階へ,ステップアップしていける段階まで持っていけるのかというところを今後しっかり職員と一緒になって取り組んでいきたいというふうに考えております。いろんな部分で取り組みがスタートできたなというふうに自分なりに評価はしているところです。このJIN(神)プレミアムにつきましても,いろいろご意見がありますので,横山議員もどういう制度にしたらいいのかという提案をしっかりしていただけたらありがたいなと思ってます。 ◆4番(横山) ありがとうございました。 それでは,次の質問に移りたいと思います。 介護,病気予防について質問をさせていただきます。 高齢化社会において介護予防と病気予防というのは,大変重要になってきます。国は,自立支援や重度化防止に関する取り組みを支援するとして,保険者努力支援制度と保険者機能強化推進交付金というのを推進しております。これを2年度の予算で自治体に対する交付金を大幅に増額するという新聞報道がございました。本町ではこの交付金をどのように積極的に活用していく考えを持っておられるのかをお尋ねしたいと思いますが,まず保険者努力支援制度では病気予防や健康づくりに積極的に取り組む自治体を支援するという財政措置でございます。218年から219年にかけて本町ではどのように取り組みをされ,交付金をどのくらい受けられたのか,またこの新聞報道のように来年度倍増されるとなると,今後はどのような取り組みをしていこうとお考えなのかをお尋ねします。 それから,介護予防の取り組みを後押しする保険者機能強化推進交付金,これにおいても今求められている事業の今までの取り組みと評価はどうなっているのか,本町における現状と今後どのように取り組んでいかれるのかをお聞きしたいと思います。 ◎町長(入江) 介護,病気予防についてでございます。病気予防や介護予防に積極的に取り組む自治体を支援する交付金を活用する取り組みですけれども,まず初めの保険者努力支援制度における本町に取り組みはというご質問ですけれども,この交付金につきましては,国民健康保険制度の中で自治体の医療費の適正化に向けた取り組み等に対する財政的な支援を行うものでございます。特定健康受診率や保健指導受診率,がん検診受診率,保険税の収納率向上等の指標の達成状況により交付をされるものでございます。 平成3年度における保険者努力支援交付金の額は273万7千円でした。本町が実施した特定健診や特定保健指導の実施率とがん検診受診率,後発医薬品の使用促進の取り組み等が評価され,交付金に算定をされたものです。今後も引き続き指標達成に取り組むとともに医療費の適正化を進めてまいります。 2番目の保険者機能強化交付金による本町の取り組みですけれども,この交付金は平成29年の介護保険法の改正により自治体の行っている自立支援,重症化防止等に関する取り組みを支援するため,地域の特性に応じた取り組みを公表し,成果に応じて財政的なインセンティブ交付金を交付するものでございます。 国は,平成3年度の市町村への交付金19億円を配分する際の評価指標を保険者の体制や施策の推進など61項目とし,各指標について自治体がどの程度取り組んでいるかなどを点数化し,全国の自治体の結果と比較して交付金が決定をされます。本町の平成3年度における交付金の額は212万円で,地域支援事業に充当し,最終的には介護給付費準備基金に積み立てているところです。介護予防に努力した保険者がより報われるインセンティブの構造が強化されていく見込みの中,今後もこの制度の評価指標を念頭に本町の実情に応じた取り組みを実施してまいりたいと考えております。 以上です。 ◆4番(横山) 予防や健康づくりは将来的に健康寿命を延ばすことにもつながる取り組みであります。また,この取り組みに対する評価を得てポイントを得るということが町の財源確保にもつながることであると思いますので,安定的で,かつ持続可能な国保の運営にもつながるんじゃないかなというふうに思います。でも,この二つの交付金はどちらも医療費の抑制の効果を狙うものですが,中にはやはり不健康な人が悪いという考え方を国の政策が助長しかねないとか,病気にかかる時期を遅らせるだけで医療費の抑制にはつながらないという意見もあるようでございますが,本町はこの二つの交付金制度をどのように捉えておられるのか,お聞きしたいと思います。 ◎福祉課長(松井) 横山議員お尋ねの件でございますけども,まず国としてはこの3年間で医療費が2.5倍に膨らんでいるということに大変危機感を持っております。この保険者努力支援制度は,国が県や自治体において医療費適正化や保健事業などに対する取り組みを評価して,基準を達成した保険者に対して,自治体に対して国庫補助金を交付するという仕組みになっております。町としましては,これまでも,そしてこれからも住民の健康寿命の延伸と,それから医療費の適正に努めていくところでございますけども,その取り組みの結果として財政支援されるこの支援制度というのは,メリットはあると考えております。しかしながら,一方では議員ご指摘の制度が意図する目的に懸念を示すような声があることも承知をしております。218年度からこの制度が始まったばかりでございまして,評価される側,私どもとしましては,取り組みの評価が十分反映されてないという点がこの制度にはまだあるというふうには思っております。しかしながら,医療費の増大ということには大変危機感を持っておりまして,この制度のメリットを生かしつつ,重要な目的である住民の健康寿命の延伸であったり,医療費の適正に努めてまいりたいというふうに考えております。 ◆4番(横山) わかりました。この指標の中に,いろいろ指標があるんですけど,この中で本町はどの項目が高く評価され,またどの項目が低かったのか,そこら辺を分析しておられれば,お聞かせください。 ◎福祉課長(松井) この3年度での支援制度における交付金というのは,先ほど町長が述べましたように273万7千円でございました。23あるうちの県内では7番目ということで,ポジション的には上位であるというふうにも思っております。そもそもこの制度の,まず先ほど言いましたように基準の達成ということを申し上げましたけども,共通指標として六つ,それから国保の固有指標として六つございまして,その中では特定健診の実施率,メタボリックシンドローム予備群の減少率であるとか,それから糖尿病等の重症化予防の取り組みであるとか,それからジェネリック医薬品の使用状況であるとか,そういったことが基準となっております。その中でも評価が県内も高かったものといいますものが,糖尿病の重症化予防の取り組みであったり,ジェネリック医薬品の取り組み,それからデータヘルス計画の策定等が高く評価されて,ポイントになっております。一方で重複投薬者,要するにいろんな医療機関から同じような薬をいただいとるような方に対する取り組みであったりとか,地域包括ケアの取り組みの評価が少し低いというような状況になっております。 町としましては,この高い評価の指標をまた堅持しながら,それから低い評価指標のものについては見直しを図り,そして取り組みを充実していきたいというふうに考えております。 以上でございます。 ◆4番(横山) また時間がなくなったので,ちょっと飛ばさなくちゃいけなくなったんですが,先ほど評価されたのは糖尿病の予防とかジェネリック医薬品とか言われたんですけど,今透析患者さんがすごく増えていて,町立病院でも受け入れができないぐらいいらっしゃるというふうに聞いたんですけど,透析をしなくちゃならないようになった人っていうのは,糖尿病だけが原因じゃないのかもしれませんが,新しく町立病院ができる際にこうした透析患者さんはやっぱり地元の病院で透析を受けていただけるように,町立病院の体制も考えなくちゃいけないのかなというふうにも思うんですけど,新病院ではどのように考えておられるんでしょうか,体制を,受け入れを増やすようなことは考えておられないのでしょうか。 ◎保健課長(赤木) 町立病院の新しく新築移転した後の医療体制ということでお聞きしたいと思いますけれども,基本計画の中では設計も今できておりますが,現機能のままということですので,一旦は糖尿病の人工透析の患者さんが少ない時期もあったんですが,ここ数年,少し増えておりまして,維持ということを計画してよかったなと今思っておるところでございますけれども,またこの人工透析に移行された方の分析であるとか,患者さんの動向も把握しながらですが,今はもう設計ができておりますので,現病院では計画どおりの病床機能としております。 ◆4番(横山) それでは,介護予防のほうでお尋ねしたいと思いますけど,時間がなくなってしまいましたが,これから認知症の患者さんが増えるということで,認知症になる人を少しでも少なくするための取り組みが今後ますます重要になってくるのじゃないかなというふうに思います。今,町内でもすごくグラウンドゴルフ人口が多いと思いますけど,このグラウンドゴルフっていうのはすごくよくて,身体面では自然の中を歩いて,バランス感覚が体力の向上にもつながって,健康の増進になると。また,頭のほうではスコアのことを考えたり,コースの戦略を考えたりするので頭を使うので,記憶力の向上になると。そして,ほかのプレーヤーさんとのコミュニケーションをとることで,コミュニケーション能力が向上するとか,そういうさまざまないい要因があるので,これをすることが認知症予防につながるというふうに言われています。町内でもグラウンドゴルフをたくさんされておられますけど,まだまだそういうところに入っていけない人,私もサロンのお世話をさせていただいてますけど,サロンもなかなか出ていけないような人,そういう人たちをしっかり引っ張り出して,グラウンドゴルフをやりましょうよ,サロンに来てくださいよっていう,そういうことから介護予防につながるんじゃないかなと思いますけど,こういう取り組みはどうでしょうか。 ◎保健課長(赤木) ありがとうございます。 本町でも認知症の対策には力を入れております。この保険者機能強化推進交付金の中の指標の中でも認知症総合支援のほうはポイントが本町は高うございました。そういったところは評価があったのかなとは思っておりますけれども,外に出て社会参加を,外に出られない方でも電話で社会参加とか,いろいろなことで外に出てお話をされて,社会の中で役割を持つということが介護予防につながるとも言われておりますので,そういったことにも積極的に取り組んでいきたいなと思っております。 ◆4番(横山) ぜひよろしくお願いします。 まだまだ質問したいことはいっぱいあったんですけど,国の施策もそうですが,本町としてこれからどうやってこの介護保険サービスをいつまでも安定した提供ができるか,これをやはりしっかりと取り組んでいくことがこれから本当に大事になってくると思います。今回の交付金確保のためにもいろいろな事業を増やせば,その分,職員の方の仕事もたくさん増えてくると思います。今でもこういう関係の仕事はたくさんあって大変だろうと思いますので,その辺の人的配慮のほうを町長にお願いしたいと思いますし,高齢化率が高くなっている本町では,これから介護予防や病気予防が最重要課題になってくると思います。新年度予算に当たりましても,特に介護予防事業費などは手厚い予算配分をお願いしたいと思います。 最後に町長,一言お願いいたします。 ◎町長(入江) 医療・福祉,先ほどの介護につきましても町民のためにどういった形が結果が出て,幸せにつながるのかということをしっかり考えて,来年度の予算編成もしていきたいと思います。            (横山議員「終わります。ありがとうございました」の声あり) ○議長(松本) 以上で横山議員一般質問を終了します。 ここで休憩とします。 再開は11時1分とします。(午前11時00分) ○議長(松本) 再開します。(午前11時12分) ◆2番(林) それでは,通告に基づき,3点質問させていただきます。 まず1点目でございますが,帝釈峡遺跡群についてお聞きします。 帝釈峡遺跡群の帝釈エリア,神石の付近,永野付近の調査は近年行われておりません。縄文時代の生活史がリアルに発掘調査で解明された大風呂洞窟遺跡の発掘も中断しています。本町にも神石民俗資料館や他の教育公共施設などで発掘品の展示や説明が行われていますが,地域ごとに分かれて展示されており,神石民俗資料館の展示はよくでき保存管理もされていますが,専門の学芸員はおられず,遺跡群全体を系列立てたトータルで俯瞰でき,発掘資料を公開するような展示ではないように思います。 212年に帝釈峡遺跡群発掘調査5周年のシンポジウムが行われましたが,222年,3年後には6周年を迎えます。このままでは縄文時代の痕跡を残す帝釈峡遺跡群の研究が縮小,矮小化され,未来に引き渡すことができなくなるのではないかと私は危惧を抱いております。町としての対応をお聞きします。 具体的には,帝釈峡遺跡群の学術的価値をいかに捉え,保護,活用,活用は学校,生涯学習,観光,地域振興などにつなげるのか,答弁を求めます。 ◎教育長(馬屋原) 帝釈峡遺跡群についてのご質問でございますが,帝釈峡遺跡群は本町から庄原市などにかけて広がる石灰岩地帯に位置しておりまして,洞窟であるとか,あるいは岩陰を利用した5カ所以上の石器時代遺跡が発掘されておる遺跡でございます。 帝釈峡遺跡群の大きな特徴として,石灰岩地帯に守られ,石器時代のような古い遺跡では残りにくいとされている人骨や動物の骨,貝類も保存状態がよく,考古学のみならず,人類学,古生物学,地質学などの分野からも注目を集め,特色ある研究の舞台として広く認知をされております。これらの学術的にも非常に貴重な資料や調査研究の成果を社会見学や総合的な学習時間の中で教材として活用するとともに,適切な保存と継承は重要であると考えています。 また,生涯学習や観光,地域振興にどうつなげていくかにつきましては,関係部局等とも連携をしながら進めていく必要があると考えています。 以上です。 ◆2番(林) 帝釈峡遺跡群,これは高蓋,豊松,哲西などにも当たる広範囲なのが帝釈峡遺跡群だというふうに今理解しました。この価値は十分認識されているってことですが,生涯学習や観光,地域振興にどうつなげていくかについては,関係部局とともに連携しながら進めていく必要があるという前向きとも受け取れる答弁をいただきました。 それにしては,今,私も行きましたが,現状の遺跡の状態,観音堂遺跡,大風呂洞窟遺跡の現状は,倒木が多くて,看板も古くなってきております。そういう中で地元の方々もそういうことを危惧されて,看板などの設置,周囲の看板の設置などの要望も上がっておりますが,そのようなことに対応されるお考えはありますでしょうか。 ◎教育長(馬屋原) 看板等の設置でございますが,国定公園内にあるということで,今,神石高原町指定の文化財については看板を年3カ所ずつ,それぞれの地域で設置をしているわけでございますが,この帝釈峡の遺跡群等の看板設置については,ちょっとまだ調べてみないと私もはっきりしませんが,管轄等々も調べながら検討していかなきゃいけないことじゃないかなというふうに思っております。 ◆2番(林) やはり見て,そこの遺跡のすばらしさ,縄文時代のすばらしさを感じるのには,遺跡だけを見て一般の人はわからないと思います。その説明っていうのはすごく大事だと思います。ご検討のほうをお願いいたしたいんですが,それと,もし観光のほうに活用するとなると,これはいろいろな遺跡群というのは,アトラクションとかと比べれば地味かもしれませんが,最近では遺跡などと関連づけたDMO事業であるとか,帝釈峡,高梁川水系の地形を利用したようなジオパーク構想,今,山陰のほうにあるというふうに聞てるんですが,こういうものを地域の宝である帝釈峡と関連づけて活用,利用していくような考えはお持ちでしょうか。 ◎政策企画課長(岡崎) 現在,観光協会のほうで業者と連携をして,議員言われるようなピンポイントで回れるようなツアーを組む今準備をいたしておりますので,そういった中で議員提案の帝釈峡遺跡群,大風呂洞窟遺跡などのツアーができればいいというご意見ですので,それにつきましては観光協会とも協議をして進めてまいりたいというふうに考えます。 ◆2番(林) もう一点,お聞きします。 今,帝釈峡資料館,犬瀬にある資料館でございますが,ここは専門家の方に言わせても結構資料がうまく充実した展示になってるっていうことではありますが,いろいろ古くなっていたりとかする部分であるとか,一番心配なのは説明員の方がいらっしゃらないっていうことがあります。そういうふうな資料館の活性化というか刷新とか,そういうことはお考えはないでしょうか。 ◎教育長(馬屋原) 帝釈峡遺跡群についての展示というのは,やはり神石の資料館というのは結構きちんと整理をされておりますし,活用できる館であるというふうに私も思っておりますが,この帝釈峡,神石の資料館というのは,ちょっと今現状を調べてみますと,平成3年度,昨年度ですけれども,資料館は12月から3月までは閉館ということになっております。その12月から3月閉館ですけれども,今まで平成3年度に入られた方は334人というふうなことになっております。時期的に見てみますと,やはり春と秋が観光をかねてこの民俗資料館においでいただくというふうな状況になっているのかなあというふうに思っております。この資料館も幾らか年数がたっておるというような状況でございますが,空調管理もきちんとしていて,保存状態は非常に私はいいんではないかなというふうに思っておりますが,ただ先ほど言われましたように専門的な学芸員等々の資格を持たれた方が常駐ではないというところは課題であろうというふうに思っておりますが,この入館される人数等々,あるいは管理費等々を考えたときに,じゃあ学術員を置くのがどうなのかというふうなことは,課題ではありますが,どうしていくかについてはいわゆる予算等のこともありまして,非常に現状では難しいのかなというふうに考えています。 ◆2番(林) いろいろなツアーと関連づける中で,今言いましたが,その中で学芸員とは言いませんが,説明できるような方がいらっしゃれば,私は帝釈峡の理解っていうか,本質的な理解って大変進むんじゃないかと思います。私自身も庄原市側にありますけど,時悠館に伺ってお話を聞いたときに,本当に帝釈峡って私は地元でおりましたから子どものころから湖水祭とか行って,なれ親しんだ土地ではあるんですが,その話を聞いて,この縄文時代のすばらしさっていうか,いわゆる日本人が本当にいろんなとこに,ジェット機も船も車もない中で多くの移動をしていると,そういうふうなことを聞いて,これはもうそれも何万年と続く中で,本当に持続可能な縄文土器とかそういうものができ上がっていった,その土器が千年もほとんど模様も変えていないっていう,進歩がないって言やあないんですが,いわゆる親から受け継いだものをずっと守っていった,この持続可能な平安な,平和な時代だったんだなって,そこで私はすごい感動して帰りまして,そのことも含めて今回質問をしてるんですけども,もう一点お聞きします。 それで,広島大学との連携についてお伺いしますが,私は5周年記念ぐらいまでは広島大学の考古学研修室の先生方が生徒さんも含めて来られて,しょっちゅうっていうか,頻繁に発掘調査をされておりました。それで,地元民としても大変地域の誇りっていうか,そういうものに対して学問的な裏づけがあるっていうのは大変勇気づけられたんですが,今,広大の研究のほうがこの間,11月8日に時悠館の企画展で行われたんですが,弥生王墓誕生っていう,弥生時代のほうの研究に移ってるっていうふうに,重きが行ってるっていうふうに聞くんですけど,このいわゆる大風呂洞であり,観音堂遺跡であり,縄文時代の遺跡,そういうのが広島大学で蓄積された,先生から生徒,次世代の,次の研究室の人たちに蓄積されていったものが,この1年のうちにちょっと廃れていってるんではないか,ちょっと私は危惧してるんでございますけど,そういうふうな連携とかっていうことは,教育委員会さんのほうは話し合いっていうか,そういうものはあるんでしょうか。 ◎教育長(馬屋原) 話し合いということではないんですけども,教育委員会に来られて,今年度はこういうふうな形で実施をさせていただきたいというようなお話については協議をしております。広大のほうが今かかられておるのは,もちろん帝釈峡遺跡群についても継続してやられるものはやられているということと同時に,神石高原町内の遺跡の調査研究と。私も専門的なことはよくわかりませんけれども,開地遺跡,要は開地というのは開く地と書くわけですけれども,丘陵であるとか台地上につくられた遺跡,これは洞窟遺跡とか岩陰遺跡と区別をされる分け方のようでございますけども,そういうところに今,実地踏査が行われているというふうなことでございます。現実に高蓋の塚ヶ谷遺跡というふうなところも今調査を進められているというような状況でございますし,先般は広島大学の学生の方がおいでいただいて,教授の方とおいでいただき,観音堂遺跡のいろいろな遺跡物を貸していただけないかと,調査研究をしたいというふうなことで神石の資料館から借りていかれたというふうな経緯はございますので,幾らかの連携はしておりますが,そうこれについて特化して会議を持つとかということについてはやっておりません。 ◆2番(林) 今,塚ヶ谷,高蓋の遺跡は多分,古墳時代じゃないかなと思うんです。縄文時代じゃ多分ないと私は思うんですけど,いわゆる縄文時代っていうのがキーワードで,いろいろさっきから言ってるんですが,縄文時代のロマンっていうのは神石高原町のもといた人たちの今にメッセージ性っていうのが多々あると私は思いますので,そちらのほうの広大のほうの研究が廃れないような形でフォローアップっていうか,話を続けていってほしいなあと思います。 それで,この5周年シンポジウムっていうのが212年にあったんですけども,このときに当時の広島県の教育委員会,文化財課の沖氏が,文化財保護の活用は地元の意欲と行動なしには持続できませんが,住民の方々に文化財の重要性を伝え,また住民の方々の意欲や行動を恒常的に支え,政策に反映するには地域に常駐している町の職員さんが大きな役割を果たすというふうに言われております。こういう住民の意欲や積極的,持続な活用に結びつけることができる職員さんの配置というか,そういうことを発言されたんですが,そういうふうなことっていうのは考えられないでしょうか。 ◎副町長(森重) 人員の配置でございますが,現時点でこういったことの配置を考えているというところはございませんので,どういった対応ができるかというのは考えていきたいと思います。 ◆2番(林) いろいろ考えていっていただきたいと思います。学芸員の方とかっていうのは,詳しい方の話を聞くと,かなり啓発される部分が,感動する部分があると思いますので,そういうふうな方との話し合いを設けるとか,勉強会をつくる,そういうふうなことを広大のほうの研究が,うまく縄文時代の研究が進んでいけばいいなと私はまだ思ってます。大風呂洞窟遺跡のことに関しては,あそこからのサヌカイトっていう鋭利な石が出てきておりまして,黒曜石で縄文時代のいわゆる刃物,矢じりとか,物を切るものに使われて,ぱんと割ると鋭利に切れるので,当時としてはすごい便利なもので,これは香川県とか山陰とか,かなり広範囲のほうから集まってるらしいんです。それの産地の特定なんかもどっから来てるかっていう,これは帯磁率っていう,いわゆる磁石,そういう磁力を帯びてるのを計算するとわかるらしいんですが,そのどっから来てるかって,そういう研究もまだ途上だっていう話です。だから,まだまだ研究の道は残っとると思いますので,そちらのほうも本当に私もそれを聞いて素人ながら感動して,ああ,これは絶対やってほしいなと思ったもんですから,ぜひとも前向きに検討していただきたいと思います。 それでは,次の質問に移らせていただきます。 2番目の質問ですが,いじめ対策についてです。 学力の向上が第一という考え方もありますが,地域社会や国際環境の変化の中に対応するための多様性の教育も必要と叫ばれております。日本の教育の学級担任制度の中で起こり得るいじめ体質,これをなくし,いかに本町の教育環境を整えていくのか,神石高原町のいじめ防止対応について,学校,家庭や外部機関との連携など,本町のいじめ防止基本方針などからお聞きします。 具体的な問いは,神石高原町のいじめに対する認識,防止,対応策は。答弁を求めます。 ◎教育長(馬屋原) いじめ対策についてのご質問でございます。 神石高原町のいじめに対する認識,防止,対応策はということでございますが,本町では平成26年6月3日に神石高原町いじめ防止基本方針を策定をしておりますし,これはホームページにも公表しているものでございます。 まず,いじめについての認識でございますけれども,基本方針に示しておりますように,児童・生徒に対して当該児童・生徒が在籍する学校に在籍している,当該児童・生徒と一定の人間関係にある他の児童・生徒が行う心理的または物理的な影響を与える行為──これはインターネットを通じて行われる行為も含んでおります──であって,当該行為の対象となった児童・生徒が心身の苦痛を感じているものと捉えています。 そして,いじめを未然に防止するためには,いじめの早期発見及び早期対応が大切でありまして,いじめは絶対に許されない行為であるということを児童・生徒の心に定着をさせるとともに,被害者の心の痛みが理解できる思いやりの心を育てることが必要だと考えています。 今後の対策につきましては,アンケート調査でありますとか教育相談,日常的な実態把握によりまして,早期に発見,早期に対応するなど,学校全体で組織的に取り組むことが重要であると考えています。また,学校や家庭及び地域,関係機関との連携をより深め,一体となった取り組みを今後も推進をしていきたいと考えています。 ◆2番(林) 大変よくわかりました。今のいじめの心理状態,このことについてどういうふうに思われるか,ちょっとお聞きしたいんですけど,例えばいじめが行われるような社会の中では,乗りというのが大変いいことだ,皆さんに合わすという,また乗らない者はみんなから浮いている,そういう者は悪い,みんなと同じ感情連鎖に交わって,表情などいろんなものができない者は,こういうものは悪いと。浮いてる,自信を持っている者は,とてもそんな浮いてる人が自信を持ってるのは悪いとかっていう,そういう人が自尊感情を持つのは物すごく悪いっていうような感情の連鎖っていうか,その場の空気になる場合があると思うんですが,このようなものっていうことが,例えば学級とかそういうものに見られたときには,どういうふうな対応をされるんでしょうか。 ◎教育長(馬屋原) 私も今,なかなかちょっと理解できないんでございますけれども,いじめをやはり早期に見つけるというのは,子どもたちの状況を見て,先生方がそこを発見をして見つけていくということが大事だろうと思います。先ほど言われたことと,どう関係するかわかりませんが,子どもたち同士でじゃれ合っているというように外からは見えても,実はそれは力関係の上でいじめていたというふうなことも,これはよくあるケースでございます。そういったところを学校のほうで早く見つけていく,これはふざけて遊んでるんだ,じゃれ合ってるんだというふうなことで見逃さずに,それまでの経緯であるとか,あるいはその力関係であるとか,そういったところから,これはいじめではないかというふうなことで早期に学校の会議を開いて,当事者等に対応していくというふうなことからも取り組みを始めていくべきだろうというふうに思っています。だから,そういうあたりで非常にわかりにくいことではあると思いますが,そういったことで定期的に調査をしたり,アンケート調査をしたり,あるいはそれに基づく面談をしたりというふうなことは,どこの学校でも実施をしているというふうなことでございます。 ◆2番(林) よくわかりました。これ,ちょっと本で読んだもんですから,そこへ書いてあって,「いじめの構造」っていう本からのをちょっと聞かせてもらったんですが,この今の「いじめの構造」っていう本を読んで,私は勝手に読んで,読んでおられないかもしれないですけど,この中には学級制度みたいなのが根本的にいじめをつくるんじゃないかと,いわゆる閉鎖的なそこの空間がずっと同じのが続いていくっていうことが,いじめの温床ではないかっていうふうに説かれておるんですが,これは例えば学級制度をなくすっていうことはできるんでしょうか。 ◎教育長(馬屋原) 学級制度をなくすということは,これは基本的にはできないというふうに思っていますけれども,例えば小規模校あたりになってくると,幾らか学級を一緒にして授業をしたりというふうなことは,これは可能ということに,複式教育なんてまさにそういう状況でございますけども,原則的には学級制度をなくして全て一緒にということにはならない。これは,やっぱり文科省からきちんとした指示が出ておりますので,そういうことはできないけれども,工夫はすることができるというふうに思っています。 ◆2番(林) よくわかりました。 それで,このいじめの発見,今もおっしゃったかもしれないですけど,いじめの発見についてお伺いしたいんですけど,アンケート調査とか教育相談,日常的な実態把握により早期に発見し,早期に対応しているっていうふうなことでございますが,この通達っていうのは,対応は町内の全中学校,全小学校,これ一律に行われていることでございましょうか。学校の現場によって違うっていうようなことはあるんでしょうか。 ◎教育長(馬屋原) 先ほど申しましたように,神石高原町いじめ防止基本方針というのがございまして,それに基づいて各学校の方針をきちんと定めております。そして,委員会を設置しているというふうなことでございますから,それぞれが独自の動きをしているというふうなことはございません。ただ,いじめ防止委員会を設置しておりますが,例えば定期的にいじめ防止委員会を行っている学校があったり,いわゆる会議は結構しょっちゅうしておりますし,情報交換はしておりますので,何かあったら定期的ということじゃなくて,あったらすぐその委員会を開催して,対応を検討していくというような形に全ての学校がなっております。 ◆2番(林) 大変よくわかりました。じゃあ,もう一つ質問させてください。 それで,担任の先生のいじめのかかわり方についてお伺いしたいんですが,先生の,私ちょっと調べたら,いじめ対応スキルを向上させるために,愛媛県の松山市では教員の資質向上のための研修プログラム開発支援事業いじめSTOPアカデミアっていうのがあって,ここで教師の先生のいじめ防止対応力の向上に資する高度な理論,実践力の向上を図るために,さまざま研修であるとか道徳教育,生徒指導,特別活動の三つの柱で対応しようと研修活動が行われたようでございますが,こういう講習の機会っていうのは本町でもあるんでございましょうか。 ◎教育長(馬屋原) いじめに特化したという講習だけではなくて,生徒指導というふうなことで,いじめであるとか,いろんな項目について広島県はかなり前から対応を実施しておりますし,県としてもその指針を何回も出してきております。それは,全ての学校に周知をしておりますし,神石高原町でいえば,生徒指導担当者の会議でありますとか,あるいは道徳の研修会でありますとか,そういうところで教材を含めてどのように取り組んでいくのかというようなことは,これは定期的に話をしておるとこでございますし,各学校では教育委員会がやる以上にこのいじめ防止については,さまざまな形で研修をしておるというふうな状況でございます。 ◆2番(林) その中の一例をちょっと聞きたいんですけど,今,子どもが生徒なり児童さんが集団でこのアカデミアの中では,特別活動で全員で遊ぶ人,例えば一人で遊ぶ日という,遊び方でもそういうふうな遊び方を分けて,友達と一緒でないと過ごせない子とか,一人でも過ごせる子みたいな,こう集団に対する価値観を変えていくっていうふうな取り組みもされてるようですけども,そういうことっていうのは意見がありますか。いかがお考えになりますでしょうか。 ◎教育長(馬屋原) ちょっと私も今,十分理解ができませんが,いろんな考え方はあるかと思いますけれども,やはり学校の中でいかにしていじめの実態を把握していくかというのは,子どもの生活の様子から見られる状況が一番だろうと思います。先ほど言われましたように,集団でみんなの中で一緒に遊べてる子もいるし,もちろん一人でやってる子もいます。しかし,その状態をきちんと見きわめて,これは一人にならざるを得ないからなっているのかなとかというところは,やっぱり学校の先生がきちんと判断をしてくれているというふうに思っております。 ◆2番(林) その中で,ひとり遊びっていうのがならざるを得ないで,一人で好きで遊んでて,一人じゃあ遊んでたら悪いっていう考えではないっていう理解でよろしいですよね,はい。 これも私,本からの引用なんですけど,「うちの子もいじめられました」っていう在京のテレビ局記者の書いた本の中には,小学生なんですけど,3年か4年のときにいじめに遭って,なかなか親に言えなくて,最終的には転校することによって,東京の近辺なんで解決したっていう話だったんですが,その中でスクールソーシャルワーカーの方との話っていうのが大変有効であった,効果があったっていうふうなレポートを書かれておるんですが,これは小学生の場合,そういうふうな機会があるんでしょうか。今,小学校のいじめも結構あるようなんですが。 ◎教育長(馬屋原) そういう相談機関というのはさまざまございまして,まず一つは,学校だよりをごらんいただければわかると思いますが,全ての学校でいじめ,体罰,セクハラ相談窓口というのをここで設けております。この先生が相談員ですというような周知をしておりますし,まずは学校でそういった対応をして,そしてスクールソーシャルワーカーでありますとか,あるいはスクールカウンセラーのほうとの相談をしながら進めていくというふうなことになっております。さらにまた,それ以上にもっと深刻であるということにつきましては,また関連した機関との相談もあり得るというふうに思っております。したがって,本町では,前も申しましたようにスクールソーシャルワーカーを今年度から2名おいでいただいて,さまざまな分野で今,相談活動あるいは指導に活躍をしていただいて,本当に学校としてもありがたいというふうな意見をいただいているとこでございます。 ◆2番(林) それでは次に,家庭でのいじめの対応についてお伺いしたいんですが,家庭でいじめ対応っていう早期発見も含めて,これは保護者に対して何か指導なり等,ディスカッション等は行われてるんでしょうか。 ◎教育長(馬屋原) 家庭でのいじめ対応っていうのは,保護者の方がどういうふうに早期発見するかということでございますか。            (林議員「はい」の声あり) これは,学校ではさまざまな講演会も実施しておりますし,学級懇談会等々も実施しておりますので,その中でこうしたらいいというとこまで言ってるかどうかわかりませんが,子どもさんの状況をよく把握してくださいというふうな話はしております。例えば,いつも帰っていろいろ学校の話をしてくれるのに,急にそういう話をしなくなったであるとか,自分の部屋にずっと閉じこもっているとか,そういった家庭の中での状況を十分把握していただいて,何か気づかれたことがあったら,学校のほうへすぐ連絡をお願いしてくださいというようなことはお話をしております。そして,専門の方を招いて講演会も実施しておる学校もございます。 ◆2番(林) それでは,家庭でなかなか発見が遅れるのは,いじめられてることが恥ずかしいとか,やっぱりいじめられるのは自分が悪いからだとか,自分が劣っているとかっていう,自己肯定感がないっていうので,なかなか親に言い出せない場合が多いんじゃないかと,今おっしゃいましたけど思います。親の方がそういうことをよく観察して,見られて,学校に相談するという答弁をいただきました。 それで次には,こんなことは余りあれですが,外部機関との連携ですが,いじめに対して学校のです。平成3年3月議会で同僚議員が学校のいじめにかかわる質問の中で,いじめとは重大であるという教育が必要ではという質問に対して,人権にかかわる重大な問題行動であり,学校への指導はしっかり取り組んでいきたいと答弁されておりますが,人権にかかわる重大な問題行動っていうことであるばかりか,いじめという言葉というよりは,例えば名誉毀損であるとか暴行とか恐喝とか,そういう言葉にもなっていくのかなっていうふうに思うんですけど,そういう場合は警察とかそっちの司直とかの話になると,この連携確認っていうのは神石高原町のいじめ対策にも書いてありましたが,この連携っていうのはできてるんでしょうか,警察,司法っていうような。 ◎教育長(馬屋原) いじめに限らず,さまざまな児童・生徒の問題行動につきましては,警察との連携というのも当然やっております。ただ,いじめの問題については,先ほどありましたように,いじめというよりも暴力行為に近いというふうなことも時々あるわけでございます。そういったときには,速やかに,もちろんこれは保護者等の了解も要りますけども,警察連携ともとる場合がございますし,警察連携にいかないまでも専門機関にまず相談をして,今後どういう対応をしたらいいのかというふうなところは協議をしております。 ◆2番(林) 文科省からの通達にも警察との協定等を活用して,そういう窓口を円滑化するようなことも書いてあるんですけども,例えば今,神石高原町は福山北警察署と連携協定を結んでおりますよね。まだ結んでおりますよね,違う意味ですけど,認知症のほうですかね,これは。 結んでないですか。それに対して,そういうふうな連携協定も可能ではないのかなとか思うんですけど,いかがお考えでしょうか。 ◎教育長(馬屋原) 教育委員会と福山北警察署については,連携協定を既に3年ぐらい前に結んでおりますし,お互いに情報交換をしましょうというふうな取り決めは結んでおります。 ◆2番(林) はい,よくわかりました。 私,いじめっていうのが,やっぱり私は一番学校っていうか,教育の中で一番対策ですね,これは一番私は根本ではないかと思います。学力の向上にしても,そういういい環境があってこそ私は起きるものだと思うので,大人になっても人種差別とかパワハラとかそういう偏見,こういうような解消にもなると思いますので,ぜひともこれは本当に最重要課題として取り組んでいただきたいなと私は思います。 では,次の質問に移ります。 不登校についてお伺いします。 216年9月14日,文部科学省,文科省は小・中高全ての学校へ向けて不登校を問題行動と判断してはならないとの見解を含む通知を出しました。通知は,不登校の子への支援は学校復帰のみにとらわれず,学校を休む子どもが悪いという根強い偏見を払拭することが重要だとの見解を示しています。また,この不登校は休養や自分を見詰め直すなど,積極的な意味を持つことがあることも付記されました。こうした通知が出た理由として,文科省担当官は,子ども本人に非がないことを改めて明示したと説明しています。 このニュースには,私,大変驚きました。ちょっと時間はたちましたが,このことに対して本町はどのように対応しますか。 具体的な問いとしては,文科省から,不登校は問題行動ではないと全学校へ向けて通知があったが,神石高原町の対応をお聞きします。 不登校児童・生徒による,学校以外の場での学習等に対する支援の充実をお聞きします。 ◎教育長(馬屋原) 続いて,不登校についてのご質問でございます。 文科省から,不登校は問題行動ではないと全学校へ向けて通知があったが,神石高原町の対応を聞くということでございます。 平成28年9月に文部科学省から,不登校は問題行動と判断してはならないとの見解が出され,本町においても各小・中学校に通知をしておるとこでございます。 この通知で,先ほど議員おっしゃったように,不登校とは多様な要因あるいは背景により,結果として不登校状態になっているということでございまして,その行為を問題行動と判断してはならないということでございます。不登校児童・生徒が悪いという根強い偏見を払拭し,不登校の期間は休養や自分を見詰め直すなど積極的な意味を持つことがあるとした上で,不登校支援の目的は学校復帰のみということにとらわれることなく,社会的自立を目指すよう学校や教育委員会に求めているものでございます。 その上で不登校児童・生徒への支援につきましては,不登校となっている児童・生徒や家庭への理解を深めることを基本としつつ,情報を共有し,複数の教員による対応を行っております。その際,スクールカウンセラー等の専門的な助言を踏まえた対応を行うことが重要と考えております。また,学校だけが抱え込んで対応するのではなくて,家庭や関係機関と密接に連携して取り組むことが大切であると考えています。 2番目でございますが,不登校児童・生徒による学校以外の場での学習等に対する支援の充実についてでございます。 学校以外での学習支援につきましては,主には担任を中心に家庭訪問を行いまして,家庭と学校の連携を図り,保護者と課題意識を共有して一緒に取り組むという信頼関係をつくることにまず努めております。その際,児童・生徒一人一人の状況に応じまして,学習プリント等を渡す際に学習支援を行っております。また,中学校においては,教科担任と学習内容等について連携をし,生徒に知らせることや,あるいは学習をともにする指導等の支援を行っているというところでございます。 以上です。 ◆2番(林) よくわかりました。ありがとうございます。 不登校の子どもが行く学校以外の場のほうで再質問をしたいと思うんですが,行けるような場所があるのかっていうことを再質問したいんですが,今,地域子育て支援センターの利用であるとか,そういうことも不登校の生徒が行けるような適応指導教室,そういうふうなものっていうのは本町ではあるんでしょうか。 ◎教育長(馬屋原) ご指摘の適応指導教室というふうに,きちんと認可された施設は本町にはございません。ただ,先ほどおっしゃったように,子育て支援センターというのがございまして,そこに専門のカウンセラーを月2回ほどおいでいただいて,カウンセリングを行っていただいております。これについては,子育て支援センターは小・中学生のみならず,小さい子どもさんからの相談活動もやっているという施設でございまして,小・中学生であればそこの子育て支援センターのカウンセラーの先生と相談をして,そしてじゃあここへ来れるんなら,しばらく来てみますかというふうな話をされる場合もございます。そういう場合は,そこに子育て支援センターのほうへ行って話をしたり,そして幾らか学習したりというふうなこともあることはあります。 ◆2番(林) そういうふうにされてるんだなっていうか,あるんだなと思いました。よくわかりました。 不登校の方はいろんなタイプがいるとは思いますが,何かしなきゃいけない,これだけしなくちゃいけないとか,学校へ絶対来なくちゃいけないとか,例えば通信教育だけしなさいとか,ICTでやりなさいとか,でもこれもやってもいい,教育のそういう場がたくさんあることが私は大事なんじゃないかと思います。実際そういうところから自分を見詰め直す機会を子どもたちが見つけて,最終的にはその子どもたちを信じて,立ち直るっていうか,社会参加ができるような形が理想であると私も思います。 そういう中で,不登校新聞っていうのがあるんですけど,その中に書いてる手記を読んでおりますと,例えば高校まで行くっていうことの入学試験,例えばあればフリースクールっていうふうな道もあるんじゃないかっていうふうなことも言われてるんですけども,例えばそういう適応指導教室っていうのは基本的に学校へ帰りなさい,帰すっていうことの目的があるんかと思うんですが,そうではなくて,また違う場の提供っていうことも考えられるんじゃないかと思うんですが,例えばフリースクールであるとか,そういうふうなことへの方向性を指導するというか,教育するようなことはできるんでしょうか。 ◎教育長(馬屋原) 神石高原町内にそういうフリースクールに適したような施設はございません。今,神石高原町で取り組んでいるのは,もちろん先ほど言いましたように学校復帰のみにとらわれずというふうなことは当然承知をしております。しかし,中学生になりますと,そうはいいましても進路等も関係をしてくるというふうなこともございまして,これは小学校も中学校も一緒ですけれども,できればみんなと一緒にいろんな行事に参加してほしいし,できれば授業で一緒に勉強してほしいという思いは,学校は持っていることは事実でございます。ただ,先ほど言いましたように,学校復帰のみということにこだわってはいけないというふうな通知であります。社会的自立というふうなこともございますけれども,学校のほうでは,できれば学校でみんなと一緒に勉強してほしい,行事に参加してほしいという思いは持ちながら,根強い取り組みを続けているというふうなことでございます。 先ほどおっしゃいましたフリースクールというのは,例えば中学校を卒業してフリースクールというふうなところへ行くとかということはございますけれども,神石高原町内の義務教育の小・中生が行くフリースクールのようなところは存在はしておりません。 ◆2番(林) 私は,要は社会人としてちゃんと大人になって,フリースクールとかそういうとこを出ても,ちゃんと社会に出て楽しめるっていうか,皆さんと話ができて,学歴にとらわれず,本当に活躍できる社会を私たち大人もつくらなくちゃいけないのかな,全く学歴を否定するものではないですけど,そういう社会を私たちもつくらなくちゃいけないのかなとか思いました。 今回の質問で,大変神石高原町がいじめ対策,不登校対策に対して真面目っていうか,しっかりとした枠ができてるなというふうに私は理解しましたので,これからもいろいろなさまざま事例等が起きてきた場合も,基本的に子どもを信じるということが基本だというふうに私も聞いておりますが,そういうことを信じて子どもの未来,神石高原町を担う子どもの未来,健全な未来を皆さんと一緒につくっていただきたいなと思います。 私の質問を終わります。ありがとうございます。 ○議長(松本) 以上で林議員の一般質問を終了します。 ここで休憩とします。 再開は13時1分とします。(午前11時58分) ○議長(松本) 再開します。(午後1時1分) ◆5番(横尾) お疲れさまです。昼一番ということで,眠気が来る時間帯ですが,ぴりっとした質問をいたしますので,消化不良の起こさないような答弁をよろしくお願いを申し上げて質問に入りたいと思います。 私は4点について質問をさせていただきます。 まず,医療・福祉サービスについて,2番目がRagriブリッジプロジェクトについて,3番目が分収造林について,4番目,企業誘致についてです。 まず1番目の医療・福祉サービスについてですが,4項目。 まず1番目,小児科医療体制の現状はということで,小児科を診療科目に加えないが,福山の小児科医との連携をするとのことでありました。町長が就任すぐ言われたと思いますが,その後の状況をお伺いします。 2番目として,透析患者の増加の理由はということで,9月の議会の補正質疑で町立病院での透析患者が増加してるということでありましたが,理由をお伺いいたします。 3番目,糖尿病性腎症重症化予防事業の現状はということで,町立病院での糖尿病性腎症重症化予防事業の事業内容と進捗状況をお伺いいたします。 4番目,ヘルスツーリズムの検討はということで,以前,観光協会で検討した地域独自のヘルスツーリズムによる町外の健康観光地域としての認知向上と町内住民の健康増進という方法があると聞いておりますが,導入の検討をする考えはないのでしょうか。 以上,1回目の質問とします。 ◎町長(入江) 医療・福祉サービスについてのご質問です。 初めに,小児科医療体制の現状はというご質問ですけれども,町内に小児科医がいる町というものを目指し,当初は福山市内の小児科医の先生といろいろな構想を計画をしてきたところです。 最近は,小児科を取り巻く状況はますます困難になっているということでございます。先日も福山市内の小児科医の先生とお話をさせていただきましたけれども,働き方改革や高度医療化を背景に,小児科医がこれ以上分散するのではなく,むしろ集約化していく方向であるというふうにお聞きをしました。 また,府中市をはじめ,井原市や笠岡市の小児科医も数人おられるだけで,福山市内の小児科でカバーをしているのが現状とのことです。そういう状況を踏まえ,小児科医療については,岡山県西部を含めた備後圏域で考えているということでございました。 しかし,町内の子育て世代の方から小児科医のニーズが非常に大きいということも把握をしています。本町の小児科医療のあり方について,これからも福山市医師会等と連携をして考えていきたいというふうに思っております。 2番目の透析患者の増加の理由ですけれども,町立病院での患者数の増加要因ですが,町全体の患者数が増加していることや,町立病院からの聞き取りによりますと福山市内の病院からの紹介患者数が増えているようでございます。 また,移転新築後の町立病院においても同規模の人工透析が維持されることへの安心感と,通院負担等を考えると町立病院を治療先として選択されているのではないかというふうに思われます。 3番目の糖尿病性腎症重症化予防事業ですけれども,本町では平成29年度から,国民健康保険の保健事業の一環として糖尿病性腎症の患者であって,生活習慣病の改善により重症化の予防が期待される患者の方に対して,保険者が医療機関と連携して保健指導をする糖尿病性腎症重症化予防プログラムを実施しているところです。 このプログラムは,国保連合会を通じて委託した業者の保健師,看護師が面談や電話での指導を医師や管理栄養士らと協力しながら6カ月間支援をしていくものでございます。 成果につきましては,目標としていた検査データの改善または維持した人の割合6に対しては57.1%,新規に人工透析に移行した患者数ゼロ人に対してはゼロ人となり,おおむね達成をしておるところでございます。今後も対象者が自己管理を継続できるよう,保健課で定期的に支援をしていきたいというふうに考えております。 また,町立病院ではインシュリン新規導入者を対象とした糖尿病指導入院を実施して,インシュリンの管理や栄養指導を実施しているところです。指導入院は2週間程度で,患者数は年に1人から2人でございます。 4番目のヘルスツーリズムの検討ですけれども,有機農業を推進をする団体と町内宿泊施設が協力して,食とハイキングやサイクリングを中心とした健康ツアーができないかと観光協会で検討したことがございます。次期総合戦略では,観光に健康づくりを付加したヘルスツーリズムが予防医療の観点からも,交流人口の推進という観点からも,総合戦略の目的に資するとの意見も承っております。どう施策として取り組めるか,今後検討してまいりたいと考えております。 以上です。 ◆5番(横尾) 一つ一つ質問をさせていただきます。 小児科医というのは,町長の答弁がありましたように数も少ないですしリスクも多いですから,なかなかなり手がいないということも私も認識しておりますが,町長就任時に小児科医と連携して小児科医療に力を入れていくということを言われておりました。 その中で,そこの最初思われたことと,かなり内容がいろいろ事情があるんでしょうけど,内容がどのように変わったのか。 また,けさほどの同僚議員の質問にも,おたふく風邪の予防接種も小児科医にちょっと確認してるということも答弁があったと思うんですが,そういうことを今後どこまで小児科医と町として,保健課として,町立病院として,小児科医がどこまで連携できるのかということがわかれば,教えてください。 ◎町長(入江) 当初は,ご答弁申し上げましたとおり,福山市内の小児科医の先生と話をして,週に午後と午前ということで,おおむね週に1日を神石高原町でいろんなことをやりながら診療もできないかということを話をしていました。可能性として非常に高いなと,場所の選定とかもしたわけですけれども,それがいろいろな事情がございまして実行できない状況になりました。私も福山市の市内の小児科医の先生とお話をさせていただいたんですね。例えば田舎暮らしがしたい子どもさんがおられる小児科医の先生に来ていただくとかというようなことも考えたんですけれども,その福山市の小児科医の先生が言われるのに,医師が1人来ているだけでは,基本的には何もできないよと,相談には乗れると。ただ,看護師が注射をしたりとか,薬を出す,そういうパッケージでないとなかなか難しいんだということをお聞きをしました。それと,夜とかは笠岡も基本的に小児科の先生は来られなくなるということで,4分とか5分かけて福山に来られると。それは,基本的に医療の範囲内なんだというような話もお聞きをしました。 先ほども言いましたように,今は集約化の方向に進んでるんだと,分散することじゃなくて集約化のほうに,現状いろんな状況を踏まえ,そういう集約化に向かってるということがありますから,なかなか神石高原町のような人口が少ない,子どもさんも少ないところへ小児科医を配置するということは非常に難しいというふうになっておりますけれども,どういった連携の仕方があって,神石に住んでおられる子育て世代,子どもさんがどういった医療の形がとれるのが一番いいのかということを,今後も福山市医師会等と連携をしながら,指導をいただきながら考えていきたいというふうに思っております。 ◆5番(横尾) なかなか難しい話ですが,町長が最初は一番,町長に就任して小児科医のことを言われたと思うんで,あれからもう3年たってます。3年間でどこまで検討されたかわかりませんけど,だめならだめなりにある程度の結論が私は要ると思うんです。1期4年でもう一年ほどですから,そこら辺のことはどういう連携を,来れないんだったらどういう連携がとれるのかとか,普通の内科医との連携とかというのも,私は医療の専門家じゃない,わかりませんけど,そういうことを具体的にやっていって,町民にこういうことまではできるから,子育て世代の人はこういうことは相談に来てくれとかというような,町立病院はこういうことならできるからぐらいのことはもう示すべき時期じゃないかなと思うんですが,そのあたりはどうなんでしょうか。 ◎町長(入江) まさに小児科医のニーズが高いということも把握をしておりますので,どういった形で支援ができるのかということを,小児科医がいる町ということにこだわらず,方向性を出していきたいというふうに考えております。 ◆5番(横尾) 来年度予算の査定の時期ですから,そこら辺も来年度予算に必ずはね返していただきたいと思います。 次,行きます。 次に,透析患者の増加,これは9月議会で補正で質問したんですが,増加してるという,それでここの答弁の中に,福山市内の病院からの患者率が増加したということですが,町内の透析患者も町立病院でなかなか受けれない方が出てるということを聞いてるのに,なぜ福山市内の病院からの患者を受け入れられたのということと,人数はどのくらい今来てるんですか。 ◎保健課長(赤木) 福山市内に通院されていた方,町内の方ですけれども,町内の方で福山市内で透析をされていた方が,紹介でこちらの病院のほうが,いろいろなご事情があるんだと思うんですけれども,そういったことで町立病院に移られた方もいらっしゃるとお聞きしております。 それと,人数でございますが,町立病院への透析患者さんは28年度が最も少なく,月8人から9名,実人数で推移しておりましたが,3年度に11から13名と増えてきております。現在13名,多いときは14名が少しあるんですかね,13名ぐらいとなっております。福祉課で行っております人工透析患者への通院補助をする対象者の数も,これも27年,25,26ぐらいが横並びだったんですが,そこから29,3と,だんだん増えてきておりますので,この28,29,3の辺から増えてきたというところにまた何か要因があるのか,もう少し分析をすればよいのですけれども,データヘルスとかいろんなものを見ましても,なかなかこれという特徴がまだ見つけられていないところでございます。 ◆5番(横尾) さらに2点ほど聞くんですけど,先ほど13名の方が今増えてる。聞き取り調査をしても13名でしょう。13名に聞き取り調査をすれば,大体内容はわかると思うんですけどね,誰かというのはわかってるわけですから,病院に必ず週に1回は来られるわけですから。その内容を前回もこれについて私は質問したんです,内容はどんなかなと言うたら,今ちょっとわかりませんということで,もう三月たつんで,聞き取り調査ぐらいはしておられるかなと思ったんですが,まだされてないということで,それはちょっとしてみていただきたいということと,今,町内の透析患者の方がなかなか町立病院に受診できないという話も聞いてますが,その方々の対応は今どうされてるんですか。 ◎保健課長(赤木) 町内で透析ができるところは町立病院しかございませんので,ご相談があれば,病院のほう,大体かかりつけ医がいらっしゃると思いますので,そのかかりつけ医のいらっしゃる病院の地域連携室であるとか,そういったところを通じて紹介をいろんな病院にされておられると思います。ですから,町へ直接ご相談があっても,まずは病院の地域連携室でのご相談になると思います。 ◆5番(横尾) 詳しい内容がわからないということだと思います,早い話がね。町立病院の透析が受診できない方がおられることは,保健課としてやっぱり一度は調査を私はすべきだと思ってます。どういう内容でどうなってるのか,前回も9月の議会で言ったんですが,北市民病院のあっこも透析があります。そのかわり,透析の機械を半分,府中市にある府中市民病院のほうへ移動されてます,前も言ったようにね。多分旧神石とか三和での北市民病院を利用された方がこっちに来たんかなという気もしてますので,そこら辺のことをまた教えてもらいたいなということを前回も言ったつもりなんですが,わからないということで,わかればまた。わかります,はい,お願いします。 ◎保健課長(赤木) 患者さんの移動,転院とかということだと思うんですけれども,町立病院への転院につきましては,府中北市民病院さんについては,そういう方は今のところいらっしゃらないようにお聞きしております。 ◆5番(横尾) 原因がいろいろわからないんで,また教えていただきたいと思います。そのぐらいは保健課として情報はつかんでおくべきかなという気がして,思いますので,よろしくお願いします。 続きまして,3番目の腎症重症化予防事業ですけども,これはいろいろやられてるみたいなので,重症化になった,ある程度重症化というか,健康診断で問題が出た方を今やられてるんじゃないかと思いますので,これは引き続きやって透析に移らないように,前も言いましたように,確かに病院の医療報酬は増えますけど,透析患者が増えるということは,医療費が増加します。呉で聞いたら,たしか一人年間15万円ぐらいかかるんかな。透析になったら透析患者というか,こうなったら透析しないといけないんですけど,やはり大変ですから,患者の方も,これはできるだけ抑えるような努力をしてもらいたいと思います。 次に,ヘルスツーリズムの検討ですけども,これは町内の方の提案,これは町長も多分この内容は聞かれてるんじゃないかと思います。3年,4年,町長就任前にこういう話は多分聞かれてるんじゃないかと思いますけど,今後,町民の方からの提案と聞いてますが,どのように連携をしていくのでしょうか。 また,血糖値が高いなど,糖尿病性腎症重症化の可能性のある方は再検査などを行うと思いますが,ヘルスツーリズムは健康診断で再検査などを指摘されない方や肥満の方など,予防医療のためのシステムであります。何か田舎へ呼ぶんですけど,基本的には重症になる前,本当に初期段階で防ぐための事業でありますので,町立病院や府中北市民病院は,基本的には急性期医療としての体制は私はできてないと思いますので,そのため急性期の場合は町民は1時間かけて,脳梗塞とか心筋梗塞などは1時間かけて遠くの病院へ行かなければなりません。だからこそ予防医療に力を入れるべきです。予防医療に力を入れないと,そこからやっていかないと,なかなか町民の健康を保てませんから,このようにヘルスツーリズムのようなシステムを私は早急に導入して,早い段階で予防医療に取り組むべきだと思いますが,どうなんでしょうか。 ◎町長(入江) 私が答弁をさせていただいたのは,こういった田舎を,資源を活用して,健康プラス観光というツアーでお客さんに来ていただくというイメージで思ってたんですけれども,糖尿病の患者さんを対象にしたとかということは,病院との今度は話となりますので,私がイメージしてたヘルスツーリズムとはちょっと違うんですけれども,そういった予防に力を入れるということは今もやってますから,そういったツーリズムというか,そういった観点からも病院と連携をして検討をしていきたいというふうに思います。 ◆5番(横尾) だから,ヘルスツーリズムに関しては,町長は多分,民間の方から三,四年前にこの話は聞かれてると思います。そのとき,先ほど答弁もありましたが,観光協会で検討したことがあるということですよね。この観光協会で検討した結果はどうなったんでしょうか。これ,大分前の話だと思うんですけど,そのまま何も行われなかったのか,何か問題があったのか。今後検討するといいましても,この結果を洗い出さないと,なかなか次に私は進まないと思います。その結果はどうだったんですか。 ◎政策企画課長(岡崎) 平成3年7月に観光協会でヘルスツーリズム,町内でヘルスツーリズムという考え方を持った活動をすればどうかということで企画検討をいたしております。その中でいえば,神石スタイル,キラキラフェニックスプランというようなプランをつくって,例えば光信寺から,光信寺の周りを自転車で走って,そこへ泊まって,2泊3日で泊まって,それで健康増進につなげようというような計画でありましたけれども,一応計画はしましたけれども,実際にはそれをやる業者さんの賛同が十分得られなかったということで,まだ実施には移っていないということがあります。 ただ,観光協会ではヘルスツーリズム,今言うキラキラフェニックスプランだけではなくて,町内の森林浴をする森林セラピーというような取り組みもしておりますので,そういったものもひっくるめてヘルスツーリズムという考え方でいえば,一部取り組んでおるというふうに思います。 ◆5番(横尾) それは全く違うと思いますよ,課長。ヘルスツーリズムと森林セラピーは全く話が別ですよ。何か答弁をそれと一緒にしないでください。全く違います。よく勉強してください,中身を。それを何で一緒にするんか,私もわかりません。 それで,ここで成功してるのは,これは島根県吉賀町がかなり進んでるみたいなんですけど,どこまでやれる,これは役場がやっぱり主体になって,いろんな住民とか,いろんな方とコラボしてやっておりますから,こういうのも一応検討されるべきだと思うんです。先ほど言ったように,重症化して透析に近くなって幾らやってもなかなか戻りません。その前に,このヘルスツーリズムはいろんな患者の例えば肥満とか,いろんな体型とか,その人の健康状態を動物に例えて出して,その動物をどういうふうにやっていけば,だから運動が足らない人は町内に来て運動するとか,食の制限が要る人は食事をするとかというようなことに全部結びついて,だから観光にも結びつくということなんですから,そういうことを業者ができなかった,難しいと言われたんですけど,何ができなかったか私はわかりませんが,そこら辺のことを検討をされると今町長は言われましたけど,もう一年,本当にどうされます,来年度予算にこのことを入れます。 ◎町長(入江) 言葉の捉え方というか,そういうところでちょっと食い違いがあったんだと思いますけれども,どういった取り組みができて,どういう経費がかかるのかということも町立病院等と協議をして,来年度予算に反映すべきものであれば,反映をしていきたいというふうに思います。 ◆5番(横尾) これは,民間からの要望というか,提案でしたから,その方々も協議してもいいんじゃないんですか。まず,同意もじゃけど,その方々の意見も聞きながらやられても一つの手だと思うんで,それを必ずやっていただいて,やっぱり予防医療,急性期が十分できてない町ですから,予防医療をしっかりやっていただきたいと思います。 以前,総務文教常任委員会で,あれは哲西町ですか,行きました。ワンストップですごい哲西町はいろんな,新見市の支所の中に病院,歯医者,保育所,全部全てが入ったようなワンストップの市庁舎が建ってましたけど,その中に佐藤先生,これは岡山大学の医学部の教授ではあられますけど,予防医療に徹して,地域におりて住民の健康診断をして,どんどん予防医療に徹するということをやられてました。町長の以前大好きな鹿児島県の鹿屋市のやねだんも地域の人にどんどん農業をさせて,健康になって医療費がかなり下がったということを勉強されてるんでしょう,町長。だから,そこら辺をなぜ実行しないのかなと,それの一定実行すればいいのにと,やねだんのトップをここへ呼んだぐらいでしょう。呼ぶだけじゃなくて,それを実行すればいいじゃないですか,地域で。せっかくヘルスツーリズムという,いいあれがあるわけですから,だからそこまでやったんなら,研修だけじゃなくて実行していただきたいと思います。予防医療に徹していただきたいと思います。 じゃあ,次に行きます。 次に2番目として,ブリッジプロジェクトについてですけども,農家の後継者不足対策としてRagriブリッジプロジェクトの現状をお伺いします。 立ち上げられましたけども,その後これに関しての情報を聞きませんが,その進捗状況をお伺いします。 ◎町長(入江) Ragriブリッジプロジェクトでございますけれども,その現状はというご質問ですけれども,基本的に町がこのブリッジプロジェクトを立ち上げるというよりは,楽天の子会社と,それからリタイアするとかの農業をやめられるというところの農家をつなぐのを町が仲介をするというような取り組みでございますけれども,これまでブドウ農家3件とトマト農家1件から相談がございました。いずれも契約には至っておりません。契約不調の理由は,双方の利害がかみ合わなかったことや,受け手の体調不良によるものでございました。相談のあったリタイア農家の経営規模では,経営の持続が困難であるとの理由が最も多くあったことから,今後はまとまった経営規模や複合経営型の提案もしてまいりたいというふうに考えております。 以上です。 ◆5番(横尾) これも中途半端にどうも終わってるような感じがしてなりません。私は,この事業はいいことだと思ったんですよ。特に農家のせっかく例えばブドウ農家でしたらブドウの機械も,ブドウ自体もあるわけですから,すぐ取りかかれるから,なかなか初期投資も要りますからね,農業をするといっても,かなり。それで,すぐできるわけじゃないですから,例えばトマトはトマトはすぐできますけど,ブドウとか和牛なんかはすぐできるわけではないので,こういうことをやって徐々にノウハウを勉強して,どんどんその方が後継者の方が自分なりに大きくするなりしていけばよかったと思うんですけど,どうもなかなかうまくいかなかったということなんですが,先ほど町長が答弁で言われた,まとまった経営規模や複合経営型の提案というのは,どういう意味なんでしょうか。 ◎産業課長(瀬尾) まとまった経営規模といいますのが,当初は個人,小さな家でリタイアしたところに入っていただけるっていうようなイメージで進めとったんですけれども,この子会社のテレファームさんは,自分とこの会社でそこを借り受けて,自分とこに招いた研修生をそこに雇用したいと。で,育成して,やがては独立させていきたいっていうようなことから,ある程度ブドウであれば2反,3反規模ではなしに,もう1ヘク以上ぐらいの大きなものをっていうようなイメージの提案がございましたので,数件のブドウ農家さんにも声かけをさせていただきましたけれども,これが契約には至らなかったと。実際のところは,個人の方で,その研修生の方が来られて,自分で地元の法人さん,ブドウ農家の法人さんで勉強しながら,そのリタイアされたところも受けてやっていきましょうと,それで規模拡大していきましょうという,これが一番成功に至る可能性が高かったんですけども,その研修生の方がちょっと体調不良ということでリタイアされたということで,現在のところは一件も成立してないというのが現状です。 ◆5番(横尾) 最初の話のボタンのかけ違いかなという,答弁を聞いたらね。そんな気がするんです。1町のブドウ農家ってそんなにないでしょう,基本的に。神石高原町にあります。幾らかはあると思いますけど,そこは大きく経営をやられてるから,まず自分たちでほとんどやられてますから,後継者の後,2反,あっても2反,3反が精いっぱいと思うので,それが違ったというのは,かけ違いで。今後これはどうされるんですか。やっていくのか,それとももう難しいからやめるのか,今後どういうふうに展開していかれるんです。 ◎産業課長(瀬尾) 先ほどの答弁の中で,複合経営のほうがちょっと抜けてましたので,これも加えて答弁いたしますが,例えばブドウで来られた方で,当然家族を連れてこられる。そうすると,米も食べたいと,自分でつくった米を食べたいということから,その近隣にある水田も借りて,それからネギも植えたい,冬対策としてネギも植えたいと,そういった形のことを実際にはラグリさんのほうへ提案しておりますので,そういった形での希望者がいらっしゃれば,リタイア農家とブリッジ,いわゆる橋渡しをしていきたいと,これが今後に向けた対策として考えてるとこです。 ◆5番(横尾) 話を聞くと,なかなか難しそうな話なんですが,農業をやったことのない方がいきなり米もつくり,ブドウをつくり,ネギをつくりって,そんなもん本当にできるのかなというんが,私も農業を幾らかやってますけど,なかなか大変なことを提案されたんだなという気がしますので,もう少し現実に合った対応をやっぱりしていかないと難しいと思うんです。そんな夢みたいな話をしてたら,そりゃ全然農家とブリッジで入った後継者の方,それはなかなか難しいと思うので,そこら辺のことをもう少し中身を,やるんであればもう少し農家の方の話を聞いたりとか,入った方のいろんな話を聞いたりとか,テレファームさんですか,そこの話もよくすり合わせてやっていただきたいことを今後要望しときます。 次に行きます。 次,分収造林についてを質問させていただきます。 分収造林事業の現状についてですが,分収造林契約が旧4カ町村時代に行われているみたいでありますが,契約どおりに事業が行われてないというところもありました。今後の対策をお伺いします。 ◎町長(入江) 先ほどのRagriブリッジプロジェクトですけれども,基本的にこちらから提案をするというのは,こういうやり方がありますよと,農業をしたことのない人間がというふうに言われましたけども,基本的に今やってる方の指導を,お金を出して指導を受けながら,それを徐々に経営を成り立たせていくという仕組みでございます。これは,町が実際後継者を探している方とかという人を紹介をして,実際やるのは楽天の子会社がやっていくわけですから,町が深くかかわってやるということではありません。提案をして仲介をするということですので,ご理解をいただきたいと思います。 分収造林についてですけれども,分収林制度は,古くは明治以前から行われていたと言われており,昭和33年に制定された分収林特別措置法を機に全国的に増加をしてきました。土地の所有者と森林の管理者である国や県,市町との間で最長8年間の地上権設定契約を締結し,行政が造林から育林管理を行い,伐期齢が到達した時点で得られる利益を契約をもとに土地所有者と行政が分配する仕組みでございます。 本町では,国が所有する山林との分収造林契約が昭和25年と最も古く,昭和33年に制定された分収林特別措置法制定以降に民有林とも分収造林契約を締結してまいりました。現在,本町では契約件数が117件で300.5ヘクタールございます。旧町村別では,油木地区の契約件数が最も多く55件,次いで豊松地区が29件,三和地区が27件,神石地区が6件という状況で,契約満了日も油木地区の令和16年が直近で,豊松地区の令和35年が最長でございます。 これまで117件,300.5ヘクタール全ての植林を終え,年次計画のもとで育林作業を行ってまいりました。平成27年度に分収造林に対する経営計画が義務づけられたことから,国の事業を活用し平成27年,28年度に有木地区,平成3年度に笹尾地区を対象に切り捨て間伐育林作業を実施しているところでございます。 山林の状況により,植林の生育状況が異なるため,生育状況を見きわめながら引き続き国の事業を活用することで育林作業を進めていきたいと考えております。 以上です。 ◆5番(横尾) 先ほど町長の答弁みたいのがあったので,少しそれについて私,意見を言ってもいいですか,議長。
    ○議長(松本) はい。 ◆5番(横尾) いいです,はい。確かに,やるのは現場でしょう。でも,事業として町が立ち上げた以上は,町が仲人役をして,中身ですり合わせの役を町がしないと誰がやるんでしょうか。任せるんですが,契約とか全部,やり方も。やはり事業として町長が立ち上げた以上は,最初だけはすり合わせをしっかりしていただきたいということを私は言ってるんで,よろしくお願いします。 じゃあ,行きます,次。 分収造林ですけども,年次計画のもとで育林作業をしたと言っておられますが,どんな計画で,どんな管理をされてたのでしょうか。 ◎産業課長(瀬尾) この分収造林の契約に基づいて,本町では大体5年ぐらいの間隔で契約をしてきております。まずは契約を交わしたら,その従前あった木については伐採して当家にお渡しして,植林からはこの分収契約に基づくわけなんですが,植林をして,そしたら5年間は草が生えてきますので,下刈りを5年間は継続していくと。さらに1年後ぐらいになってくると,今度はいろんな雑木が生えてきます。その雑木を処分する除伐作業というのを行います。さらに1年ぐらい経過したときに,木がある程度大きくなってきますので間伐作業,場所によっては切り出したら,切り出しというのが高うつくようであれば切り捨て間伐,持ち出してお金になるようであれば,持って出る間伐といった作業をこの間,続けてきております。 ◆5番(横尾) 先ほどもありましたけど,豊松の笹尾地区ですか,この前,間伐をやられたって言われてましたよね。笹尾地区を対象に切り捨て間伐をやられたと思いますが,この笹尾地区は昨年やられたんですけど,植林して何年ぐらいたったものなんですか。 ◎産業課長(瀬尾) 笹尾地区でございますが,一番古いのが昭和58年に契約したものでございます。 ◆5番(横尾) 間伐の時期は私は専門家じゃない,いつがいいとはわかりませんけど,三十数年から4年近くたってる植林ですから,かなり遅い時期に間伐されたという気がしてなりません。さっきの課長の答弁だったら,もっと早く間伐があってもいいんじゃないかなと思うんですけど。というのが,これは私も産業課のほうへ行って,ちょっと聞いたんですけどね,先日。神石地区の方が油木のほう,入谷の近辺で山を持ってて,ある人がその山をその方が地主さんってわかったので行ってみたら,何も手入れが入ってないじゃない,こんなもん,昭和63年に契約されてますから,この山もかなりたってはいるんですけど,3年以上ね。全然間伐が,どうも1回枝打ちか下刈りをやったんじゃないかなという雰囲気はあるみたいですけど,間伐は全くやってなくて,山として材料として価値がまずないであろうということがわかったということで,本人さんも山へ行ってないからわからなかったんですけど,たまたまある人が山へその道をつけるために行ったら,どうなっとん,あんたの山は,これ銭にならんどと言われて,町はどういう管理をしてたのかなということで,こういう質問をさせてもらってるんです,実を言いますと。植林は先ほど117件で300ヘクタール余りの契約があるといいますけど,これら大きな土地がどういうふうになってるんか,調査なんかはされてるんですか。 ◎産業課長(瀬尾) 分収林の本町にある300ヘクタール余りでありますけれども,合併以前は各町村で植林までは済ませていただいているようでございます。各町村によりまして,作業に対してはちょっと温度差があったようでございます。合併後,分収林の状況を平成23年でございますが,全部を調査いたしまして,今の現状がどうなっているか,すぐにせにゃいけんとか,そういったコメントもついたような調査をしております。その23年以降,毎年これは国の予算を活用しながらなんですが,継続して搬出間伐,それから除伐作業等々を行ってきております。 先ほどの町長の答弁にもありましたように,27年度からは今度,経営計画を立てないと国の補助の対象にしないよということになりましたので,27年度以降については経営計画を立ててから国の補助事業をいただいて,毎年継続してやっていっとると。ちなみに23年度以降につきましては,119.9ヘクタールの育林作業をしてきたという経緯でございます。 ◆5番(横尾) 27年度の経営計画を立てられてやられてるんですけど,そこのさっき指摘した入谷の近所の山はなぜ,失礼な言い方かもしれませんけど,植えたまんまでほとんどほっとかれた。カズラも巻いて,間伐してないから3年たっても直径が1センチほどの木もいっぱいあるようですし,木も曲がって,枝打ちもしてない枝はいっぱいあるし,どう考えてもお金になるような山じゃないんですけど,なぜそれが漏れたんでしょうか。 ◎産業課長(瀬尾) 今回の地権者からの申し出によりまして,再度調査をしたところでございます。結論からいいますと,経営計画から漏れていた場所でもあります。来年度早々にはそこを経営計画の中に加えて,翌年度,再来年度から育林作業をしていきたいというふうに考えています。こういったことが,なぜ漏れたのか原因を突きとめないと,また再発するおそれがありますので,いろいろ聞き取り調査等も行ったわけです。該当の地番といいますのが,山の所有者は旧神石町の方で,所在は旧油木町ということで,ちょうど町村の境のところにあるということから,そういった事案が発生したのか,もしくは該当として旧神石町時代にそれをやろうとしとったけれども,それ相応の予算がつかなかったからできずにあったのかっていうところは,まだはっきりとはしません。ただ,そういったことが今後ないように台帳も用意しておりますので,整備しておりますので,それに基づいてやっていきたいというふうに考えてます。 ◆5番(横尾) そこばっかりでなくて,多分まだまだお金になりにくいような山も私は何かあるような気がしてなりません。ここほどひどいとこはないとは思いますけども,合併して既に15年ですか,それまで何もやってないということは,私はある程度はわかってる人はいたと思うんですよ,そりゃあ。それをどうも目隠しして,先送りしたとこがあるんじゃないかなという気がして,私の思いですよ,それは違うかもしれませんよ。でも,そうじゃないとこういうとこが起きないと思うんです。さっきの笹尾でも三十五,六年たってやっと間伐するような状況,三十数年でもこんなになってるんで,本当に太る前に早目に間伐しないと,大きな木になりませんし,お金になりませんし,だからそこら辺のことはどうなんですかね。今から言ってもどうにもならないでしょうけど,来年度予算にどのくらい入れられるかわかりませんが,早急にこれは対処していただきたいのですが,町長,できますよね。 ◎町長(入江) 内部で検討して,必要であれば予算化をしていきたいと思います。 ◆5番(横尾) 必要であればなんていう答弁はおかしいんですよ。どう考えてもほったらかしてる山なんですよ。契約した山なんです,町が個人さんとか。そしたら,来年度の予算の問題があるから一遍にはできませんけど,徐々にでも来年度からすぐ予算を組んで取りかかるようなことをしないとどうするのかと思うんですが。 ◎産業課長(瀬尾) 来年度の予算要望については,県にもう既に済ませていますので,来年度からはやっていきたいと思います。引き続きやっていきたいと思います。 ◆5番(横尾) 引き続きというか,やっと動いたという感じもしてならないんですけど,本格的にね。どのくらいかかります,本当に調査とか,きれいにするのに何年ぐらいかかる予測が立ちます。 ◎産業課長(瀬尾) 山の状況にもよりますけれども,土質によって木の生育状況等によって間伐の時期も定まってきますので,それに基づいて,間伐は1回だけっていうことはないので,1年から15年間隔で繰り返しやっていくようになってきますから,その繰り返しでやっていくようになろうと思います。ただ,契約時期,期間が満了しても,その時期で木を切り出して,切り出し賃のほうが木の代金よりも上回った場合,これは再度1年単位で延長して,地権者と相談の上で延長してやってきとるというような状況もございますので,なかなか木の材価が上がってこないと,切る時期も見定めていかにゃいけんっていうこともありますので,今のところでは1年スパンで延ばしていきましょうということで,その繰り返しできとるというのが現状でございます。 ◆5番(横尾) 私が知ってるこの神石の方は5年契約だったと,昭和63年から5年契約,だから昭和113年まで,だからもう十何年あるんでしょうけど,長い,そんなことを言ってたら,多分契約した方はとうにもう亡くなられる可能性もあるんで,早急に調査を来年してください。それで,どういうふうにするんか計画を,本当の意味の計画を立てていただきたいと思ってます。 次,行きます。企業誘致についてです。 ①番目として,昨年は担当者を配属し,地元企業の要望などを把握したようですが,その後の進捗状況をお伺いしたいと思います。 特に,昨年に続き,今年度も地元企業との連携のため,企業訪問を行うという課長の答弁があったと思いますが,各企業からの要望と状況を詳しく教えてください。 ②番目として,企業誘致促進事業の内容が6月議会で変更になっていますが,その後の進捗状況を教えてください。 当初予算では,地域おこし協力隊制度の活用予定でありましたが,6月補正で地域おこし企業人制度に変更になっておりますが,その後の進捗状況と,来年度に向けての制度の継続と予算は今後どうなるのかをお伺いします。 ◎町長(入江) 企業誘致についてでございますけれども,昨年は担当者を配置し,地元企業の要望などを把握した,その後の進捗はというご質問ですけれども,本年度も地元企業回りを行っております。やはり人手不足が大きな問題であると感じておるところです。そういったことを踏まえ,9月に町内企業とのマッチングセミナーを行いました。16社参加をいただき,町内に職を求める方とのマッチングや高校生の企業訪問活動を行いました。初めての試みで,事前周知の仕方など,PRに改善を要するところはございますけれども,継続的に町内企業の雇用確保に努めてまいりたいと考えております。 2番目の企業誘致促進事業の内容が6月議会で変更になってると,その後の進捗状況ですけれども,当初企業誘致の観点から,地域おこし協力隊制度を活用して専門家を配置しようと募集を行いましたけれども,応募がなかったため,やむなくというか,地域おこし企業人制度を活用しました。専門企業から職員を派遣してもらうことにしたところでございます。本年10月と11月に関東圏での企業マッチングセミナーにも参加し,多くの企業と懇談を行いました。本町にお越しいただく企業も数社あり,誘致活動に積極的にかかわっています。新年度に向け,派遣企業と鋭意協議中でございます。いずれにしても,企業誘致活動は長期的に取り組むべき事業であると考えております。 以上です。 ◆5番(横尾) 今,人手不足で大変な状況であります。いろんな問題があるとは思いますが,もちろん若い人の世代が少なくなっておりますが,小泉改革の政権のときに,うちでやった映画の後援であるパソナという会社,このパソナという会社は派遣会社ですけど,日本一の派遣会社でありますが,ここの代表取締役会長がその当時の総務大臣をやられてて,自分の会社が利益が出るように派遣法の改正をやられて,派遣社員が増えて,結婚もできない,派遣村が出たような状況があったと思います。自分の会社がもうけるために,自分が,内閣が入って制度を変えたというような,考えられないようなことをやられてる方が,それがうちの映画をやった後援会のトップみたいなんですが,どうかなというふうに前思ったことがある,これは余談ですけども。 企業誘致に関してですが,私もこのマッチング制度ですか,9月に町内で行われたマッチング制度には参加させていただきました。急遽出ないかということで,びっくりして出たというような状況ですが,私が感じたことでは,最初でありますから,なかなか手探りですから仕方ない面があると思いますが,準備不足だったと感じております。町内企業とのマッチングはこういうことで今後も,今度はしっかり準備して,経験もされましたから,準備をして今後も続けていかれるんでしょうか。 ◎政策企画課長(岡崎) 9月にさせていただきましたマッチングセミナーです。議員言われるように準備不足であったり,それからPR不足というふうに我々も考えております。ただ,やっぱりその企業さんの採用意欲というのは非常に高いというのを感じておりますので,これからも年に数回程度は継続的にやっていきたいなというふうに考えています。 ◆5番(横尾) ぜひとも私はやっていただきたいと思います。やっていくうちにいろんなノウハウもつきますし,いろいろやっていけば,いろんな案も出てくるでしょうから,今後も継続的に年に最低でも二,三回,3回ぐらいはお願い,これは要望しておきます。 その中で,先ほど答弁の中に本町にお越ししていただく企業も数社ありということで,多分これはよそからだと思うんですけど,町内に来た企業は,具体的にどんな企業が来られたんですか。 ◎政策企画課長(岡崎) これは,10月の中旬,それから11月13日,これは関東圏でマッチングセミナーをやっております。その中で29社の会社と面談をさせていただきまして,実際に町内に来た業者でいえば,5の企業さん,それから継続してオンライン会議,インターネットを使ってオンライン会議をしておりますけれども,これが15社させていただいておりまして,全体で接触したのは29社ありましたけれども,引き続き接触しているのは2社ということであります。 ◆5番(横尾) 時間もないので,余り細かくは聞けないと思いますが,29社で,今現在2社と言われました。なかなか東京の企業が何かのメリットがないと神石高原町へ来ることはないと思いますので,私は東京ばっかりにこだわらず,例えばこの前,大山町に行きましたら,広島のほうの流通企業,運送関係の企業が来たとかというようなことも聞いてますし,大阪,広島,岡山,近くも,割合近くのほうが私は来やすいと思うんですけどね。そういうとこの近所とのマッチングなんかも今後やったらどうかと思うんですが,どうなんでしょうか。 ◎政策企画課長(岡崎) 広島県の企業立地推進協議会という協議会にも入っておりまして,広島でもセミナーをやっておりますし,議員言われるように近い,大阪であったり,それから九州であったり,近所というか,近隣の地域にもそういったマッチングセミナーのようなものがあれば,どんどん参加をしてまいりたいというふうに思います。 ◆5番(横尾) この前,議会でもちょっと言ったんですけど,鳥取県の智頭町,これはパン屋さんが来てるみたいなんです,こだわりのパンをつくりたいということで。そしたら,そのパンをつくる材料を地域の人が提供して,地域づくりで全体で産業を興すようなこともなってますから,その企業,企業って大きいところも大切かもしれませんけど,そういう一つ一つの田舎じゃなければできないような産業があると思いますから,そこら辺に私はまず目を向けるべきだと思うんです。そこら辺のことをやってもらいたいということと,やはり一番は,確かに誘致するのも大切ですけど,今現在,町内にある企業が後継者不足です。これを継続することも一つの大事なことだと思うので,前回もMアンドの導入なんかもどうかなということを言ったんですけど,やっぱり後継者対策はしていただきたいので,これについてはどうでしょうか。 ◎政策企画課長(岡崎) これは,商工会連合会とも連携をして,重点事業というふうに広島県と商工会連合会が連携をしておりますので,Mアンドも一つの後継者を,後継をするという手法の一つとして今後もいろいろな状況を見て,検討して,それから事業化というか,企業さんにPRをしてまいりたいというふうに思います。 ◆5番(横尾) もう時間がないので,そこら辺のことを今後も検討じゃなくて,実際に大きな企業ばっかりに目を向けずに,小さい企業に目を向けてやっていただきたいと思います。 以上で私の質問を終わります。 ○議長(松本) 以上で横尾議員の一般質問を終了します。 ここで休憩とします。 再開は14時2分とします。(午後2時9分) ○議長(松本) 再開します。(午後2時2分) ◆6番(橋本) 私から3点について質問をさせていただきます。 前回の質問の前に野球の話で始まったかと思いますが,今回はラグビーの話から入りたいと思います。 今年,ワールドカップが日本で開催され,初のベスト8という快挙がありました。非常に歓声をし感動したわけであります。ラグビーというスポーツを見る中で,やはりチームワーク,そして個々の力,そして戦略的にもしっかりとした戦略があるんだなと,これでワントライ,ツートライと点を重ねるスポーツだと感じました。それを例えて今の町政運営に考えますと,ボールを持った町長が右へ行ったり左へ行ったり,なかなか前に進んでいってない,強敵が前に立ちはだかっとるという感じが,持ったらアウトですので,それでも前に突き進むという強い信念を持ってやられておるんだろうと思います。あのラグビーのボールは楕円形で,転がすとまともに転がりませんよね。右へ行ったり左へ行ったりとする,右往左往するボールでありますが,やはりそれをしっかり受けとめてトライをする,それこそ挑戦をするという意欲,力強い信念を持って私は当たっていただきたいということを町長にエールを送って,まず質問に入りたいと思いますが,きのうも同僚の議員の中でも3年間の評価,成果等々の質問がありました。答弁をされましたけれども,私が見た感じを申し述べますと,なかなか我々と意思の疎通がとれてない現状があったと思います。 この3年間,幾度となく議会を軽視されたこと,また12月定例会の初日においても補正審議に十分な時間を費やし,最後には町長から減額の訂正の議案が出されるということは,私が議員になっても初めて,合併してからでも初めてのことではなかろうかと思います。こういったことが,なぜそこまで町長を出させてまでそういうことをしなくてはならんかったかという原因を追求をし,深く反省もしていただいて,前を向いて町勢発展のために頑張っていただきたい。 来年,最後の町長4年目の年であります。十分に検証をし,来年に向けてそのようなこと,今まで起こったことは,これは言っても仕方ありません。やはり前向きに考えて町政運営をしていただきたい。この思いを一つ言っておきますし,町長が当初,所信表明されました。これを見ますと,いいことを言っとんですよ,町長。ちょっと言いますね。 議会と我々町執行部は車の両輪といわれるように,しっかりとした連携,協力体制がなければならないと思っておると。同じ目標に対して前向きに,しかも建設的な議論を尽くし,町勢発展のためにともに歩まなければいけませんというのを,すごくいいことをおっしゃっておるんですね。これが果たしてこの3年間のうちに,本当にこれがそうだったかというと,町長,少しこれは反省すべき点,ちょっとじゃないね,大いに反省すべき点だろうと思います。今から第1問目の質問に入りますが,その答弁の中で今の言った町長の姿勢を,よければ答弁をしていただきたいと思います。 それでは,第1点目の質問でありますが,交付税の減額や基金の取り崩しなど,依然として厳しい財政状況で,現在,各事業が展開されております。来年度,財政的に事業の縮小や延期,中止など,見直しを図る事業があるのかどうかをお聞きしたいと思います。 また,それに加え,令和2年度の最重要施策として取り組みをするものはないかをあわせてお聞きをしたいと思います。 ◎町長(入江) 橋本議員のご質問にお答えをしたいと思います。 冒頭,エールをいただいたというふうに受けとめて,3年間の評価の部分で確かに議会と執行部,理事者側は車の両輪ということで,もちろん今でもそういうふうに進んで,考えておるわけです。ともに進まないと車は前に行かないという部分がございます。これも今,意思疎通と連携という部分について,これから考えるということではなくて,もう1年前,2年前からそれについては考えてきたところですけれども,なかなかそれが実行できてないと,仕組みを,やり方をどういうふうな仕組みで意思疎通をしていくのかとかというような手法の部分もなかなか実行できてなかったということだというふうに思います。あと残り1年,しっかりそこは今エールを送っていただきましたので,しっかりと取り組んでいきたいというふうに考えておりますので,引き続きよろしくお願いを申し上げます。 それでは,質問にお答えをいたします。 令和2年の予算編成ですけれども,財政的理由により縮小,延期,中止など見直しをする事業があるのかというご質問ですけれども,現在,予算編成作業中でございまして,予算要求段階です。確定した説明,答弁ということではないことをご了承いただきたいというふうに思いますけれども,来年度の予算編成方針といたしましては,ハード事業については災害復旧工事を最優先し行うため,現在進んでいる庁舎,病院の建設を除き,社会資本整備関係の工事や単独町費の町道整備工事,橋梁の修繕工事を1年間凍結する予定でございます。また,それ以外の工事については,第2定住団地の整備工事を休止させるなど,建設事業を最大限抑制をしていく予定でございます。 ソフト事業につきましては,現在進めている地方創生総合戦略に関する事業について,事業効果の検証を踏まえ,その成果を見ながら,成果が出てるような事業については継続し,それ以外の事業については実施しない方向で検討していきたいというふうに考えております。その他新規事業につきましては,可能な限り抑制をしていき,現在行っている各種事業の成果の創出に向け取り組んでいきたいと考えております。 令和2年度の最重要施策とはというご質問ですけれども,来年度の最重要施策は,やはり災害復旧工事の早期完了,また地方創生の取り組みと,8つの挑戦の総仕上げを最重要施策と考えているところです。また,あわせて庁舎,病院の建設にも着手をしてまいりたいと考えておるところです。 以上です。 ◆6番(橋本) 予算要求作業を各課で行ってる段階ですのでという話でありましたけども,きのうの同僚議員の中の質疑の中に,一般財源の約2.5%を削減ということで,額にして約2億円だろうということの話が出ておりました。補助金,委託料を見直しをするということで,そういった論議が出されておりましたけれども,合併依頼ずっと各種団体への補助金があったわけで,それぞれの団体の活動費なりに充てられた補助金だろうと思います。そこにメスを入れていくというのは,すごく理解をしていただかなければならない,非常に大きなことだろうと私は思います。その前に一つ,やることがあるんじゃないかということが一つ,例えば新規事業でPR事業をしますという,住民の方は,いやいやそれよりはうちの前の道路を直してよ,この陥没をどうにかしてよと,そんなお金があるんならという声もよく聞くんです。そういった住民の方々がおられる中で,そういった補助金をカットというか,そういうもので持っていこうとしたら,かなり抵抗が私は出てくるんではなかろうかと思います。それぞれの団体の聖域に触れるということでありますから,それなりの覚悟を持って当たらなくてはいけない。それまで覚悟を持ってやらなくちゃいけない今現状が町にあるんだよということであろうかと思いますが,やることはわかるんですが,その前にもっとやることがあるでしょうということが言いたいわけであるんですね。ですから,昨年も新規事業としていろんな事業が出ましたけれども,そこを見間違えると,なかなかうまくいかないのかなという,私は思っています。その辺の考え方,町長はどういうご見解を持っておられるか,お聞きしたいと思います。 ◎町長(入江) 補助金の削減等々もですけれども,基本的に今の現状,インフラとかを維持していくのももちろんお金はかかりますけれども,それだけでは将来に向けての神石高原町の持続的なまちづくりというものはできないというふうに私は考えておりますから,もちろんそれも重要ですけれども,例えばPR事業とか新しい取り組みも次世代へつなぐ取り組みというふうに考えて事業実施しているところでございます。補助金につきましても,もちろん理解をいただくということが前提でございますから,ただ単に,いやいや切ってくれたらいけんよというだけではなくて,ちゃんと中身をお互いが理解をして,この場合はやむを得ないなというような,そういう理解をいただいた上で進めていきたいと考えております。 ◆6番(橋本) そのためには,その執行者側の思いだけでは前に行かないということなんですね。我々また町民を含んで,こういうことだからともに頑張っていきましょうねという,そういう機運を盛り上げるというか,そういう考えが起きなくちゃいけんのですね。一つやることに対して批判が相当出るということは,どっかで問題があるということですので,そういう町の財政についての危機感,持続可能な町を進めるためにはこれが必要なんよというものを前面に出していかないといけないのかなという思いをしとるんですね,そういうことなんですよ。 来年から庁舎,病院が始まるわけで,これも相当金額がかさみますし,長期間にわたって返済をしなくちゃならないと。1年,平成38年度といいますから,令和何年度になるんですかね,それまでずっと償還が,そこが一番最大になるのかな,なるという見通しはもう出されておるんで,そういうことを皆理解をしていかなくては,なかなか前に行かないのかなという思いを持っておりますし,それはそれ,PRは将来につなげるためって言われても,その辺がそのバランスが非常に悪ければ,そうはいかないのかなという,バランスの問題であろうかなという思いを持っております。 きのうの質疑の中で,ビジネスコンテストの話がありました。来年度はチャレンジ基金のほうへ移行するって言われましたね。そのもの自体,チャレンジコンテストという事業自体をそのまま財団がやれるということであれば,同じような報奨金を出す,その規約どおりのことを今度は財団がするよという話でいいんですか。 ◎町長(入江) チャレンジコンテストですけれども,今,報奨金を出してますけれども,町が出すことは,それはありません。この制度を移行するというのは,考え方がもし,今のチャレンジ基金の中で計画をつくって実行していくわけですけれども,その中で例えば計画を策定する費用として幾らか出すとかというようなことをチャレンジ基金の中で考えていただければ,その中で進めていく。だから,町としては,はっきり言いますとそれに対する報奨金とかということは,町は出しません。 ◆6番(橋本) その事業に対して,今度は財団がその事業へ幾らか支援をするよという形なのか,今までどおりのチャレンジ基金の今の内容,私募債,株等々の出資をするのか,その辺の考え方なんですね。その辺はお金を出すということなんですか,財団が。 ◎町長(入江) それは,財団のほうで考えていただければいいと思うんです。移行するというか,町はやめると。財団のほうでもしそういう今の起業とか創業を財団のほうが支援してるんで,チャレンジ基金という中でですね。その中で,またそういう掘り起こしをやるとか,そういう目的でやられるんであれば,例えば寄附金を使ってやるとかということは,財団のほうで考えていただいたらいいということです。ですから,基本的にわかりやすく言うと,町はやめると。財団のほうでもしやるんであれば,財団のほうでやっていただくと。財団のほうもやらないかもしれません,それは。またこれから,その協議をしていくところでございます。 ◆6番(橋本) ですから,コンテストとしては,もうやめるということですね。そういった事業計画が出れば,幾らか助成というか補助金として出すのか,回収ができるように貸してあげるとか,そういうことを検討し,そのような方向で行くということでいいんですか。 ◎町長(入江) コンテストについてはそうです。今,町がやってるコンテストについてはそうです。財団が行っている今の出資とかという事業については,基本的には今までどおり継続をしてやるということでございます。 ◆6番(橋本) 財団へ移行すると,今度,民間という立場でやられるわけで,我々としたら,ほいじゃあこれがどうこう今度は言えん状態になってくると思うんですね。そういうところに入っていけないのかなというのがちょっと心配なんですね。ですから,これ今度これを聞けば,財団がやっとることだからという答弁になろうかと思うんですよね。今の基金にしても,詳細についてはなかなかどうなのかと思っても,これは財団だからという投げやりな答弁になってしまうのがちょっと怖いんですね。その辺はどうなんですかね。 ◎町長(入江) 多分懸念されてるのは,財団のほうで,じゃあ今の制度のままを財団が今度は運営をして,100万円を出すよとかというふうになるんじゃないんかという懸念だと思うんですけども,基本的には財団にそういうお金はありませんから,例えばそのチャレンジコンテストのために使ってくださいという寄附があれば,それはそれで財団のほうで検討するかもしれませんけれども,うちはそのためにお金を出すわけではありませんから,基本的にもう今のような制度はできないというふうに考えております。 ◆6番(橋本) これもコンテストも,これ,8つの挑戦の中の一つだったと思います。やはり議会からいろいろと言うたから,町長は方向変換したんかなと思いますが,聞く耳を持っていただいたという理解でいいんですかね。 ◎町長(入江) 成果がなかったとは私も思ってませんけれども,意見を聞かせていただきました。 ◆6番(橋本) もういい答弁で,その件については満足しました。 やはり真摯に我々のことを受けとめていただいて,何も誰も悪いわけじゃなく,町が発展するためには我々も本気で考えてますから,今のように素直に受けとめていただきまして,やっていただきたいと思います。 それと,午前中,プレミアムの議論がなされました。思いとしては大体わかったような気がしますけども,一つのものに商品についても,やはりこだわりを持ったものということが一番そこが大きなポイントであるというのはわかりました。商品について,そのものが甘いとか辛いとかという問題ではなく,その人がこだわりを持ったものを審査基準として考えておるよというのが第一なんですね。そのものが糖度がいいとかという問題よりも,そっちのほうを優先的にされた審査ということで,ちょっと聞きながら,ああそういうことって思ったんですが,その見解でよろしいんですかね。 ◎町長(入江) まさにそのとおりですね。やはりいろんなものを生産をするのに,かなりこだわりを持たれてる方がおられると思います。それが特徴あるというか,そういったものを集めて,JIN(神)プレミアムで今は九つですか,少ないですけれども,どんどんどんどん増やしていって,将来的には地域のブランドとして発信をしていくというような思いを持ってますから,そのできた商品単体でどうのこうの,例えばそれができたものがめちゃくちゃ日本でトップクラスとか,そういうものであればですけれども,それはもちろんこだわりを持ってつくられてると思うんですけれども,そういったものを対象にしていきたいと。排除するという気持ちはもう,排除するためにやるわけではないので,そこはご理解いただきたいと思います。 ◆6番(橋本) それなら,本当にそういうもので選定をしたということであれば,もっと町内へ浸透というか,PRするにしても町民がそれ何って,それ知らん,とにかくプレミアム自体から何って,それから始まるわけですよ。それは何でしょうっていうとこから始まるんですよ,今ね。ですから,そういうところがまだまだ足りないんですね。それをPRに使うとする,東京へほのを持っていって使うとするんであれば,もっと地元にやはりわかっていただかんと,私は何ですかという話になるんですよ。先日も道の駅へ行ってみましたら,確かにレジの前に旗が立ってあって,コーナーがありましたけど,あれで人がそこへ興味を持って行きますかっていう話なんですよ。素通りですよ,素通り,お客さんがですよ。たまたま私が行ったときに素通りされたんかもわかりませんけども,そういう感じを覚えました。こだわりを持ったものであれば,そういう説明書きというか,こういうもんであるというのをもっと前面に出さんと,私は何のこっちゃという話になるんですね。あそこが町の玄関ですので,もっとレジの前にあればいいという話ではないと思うんですね。やり方がもっとPRするんだというとこが見えてこない,見えない。もっとやり方がある。細かいことは言いませんけども,あると思います。そういうとこをしっかりやっていかんと,なかなかこれ認知をされるのは,ほど遠いんじゃなかろうかと私は思いますが,その辺はご見解どうですか。 ◎町長(入江) まさに議員おっしゃられるとおり,JIN(神)プレミアムといっても何と,プレミアムというのは,これのことはどうかあれですけれども,大体ちょっとビールとかもありますから,ちょっと上質なものみたいなイメージがあるんですけれども,実際じゃあ神石高原プレミアムっていうのは何なのみたいなところが伝わりにくいという話も今確かにしております。道の駅もJIN(神)プレコーナーとあっても,これ何ということで,もっとJIN(神)プレミアムっていうのはどういうことなのかということをしっかりわかってもらわないと,それは意味がないよという話を今しているところでございます。今後のPRについても,いろんな道の駅もそうですけれども,観光協会とかいろんなところと連携をしながら議論を交わして,どういうPR,発信の仕方ができるのかの検討をしていきたいというふうに思います。 ◆6番(橋本) この議会でも何遍もこういう質問が出ますよね。出るということは,なかなかまだ理解をされてないということなんですよ,要するとこはね。ここで理解されんもんが出ても,理解されんじゃろうという話になってくるわけですよ。ですから,もう少し町長は最初にわかりやすい答弁をしますということを言われましたんで,もっとわかりやすく具体性のあることを出していかないと私は無理だろうと思います。その辺は来年に向けての課題が一つ大きな課題であると私は思っております。 それと,次の地方創生総合戦略,もうきのうも出ましたよね。今,計画がなされておることで,社会増減ゼロということで出ておりました。第1期は毎年8人増で,2年には7,500人でしたか。今作成されるのが来年からの5年間の第2期を今作成中であります。その中で社会増減ゼロ,実際の数字的には本当は下がるんですけれども,やはり我々は希望を持って暮らすこと,そうであっても希望を高く掲げることが私は一番の大きなポイントではなかろうかと思います。だって,何を施策をするにしても希望を高く目標を掲げるじゃないですか。プラ・マイ・ゼロって,ゼロを見ただけで,えっという,機運が下がるというか,と思うんですね。やっぱり8人であれば4人にするとか,また5年間の,まだ3期,4期ってこれは続くわけでしょう,2期で終わりというのか,わかりませんが。わかりませんけれども,やはり希望を持たせるということは,僕はそういうことではないんだろうかと思います。だって町長,目指せ人口増へってキャッチフレーズを上げとるじゃないですか。それへ向けて一生懸命頑張っておられるんじゃないですか。じゃけ,それに向かっておられるんだから,やっぱり数字的には数字を上げて,高い数値目標を持って頑張ろうという,これも意識づけが必要になってくると思うんですね。これは策定中ですので,その辺が変わるもんなら,ちょっと検討されたほうが私はいいんではなかろうかと思いますが,いかがですか。 ◎町長(入江) 前も申し上げましたけれども,第1期のときは毎年8人のプラスで,5年間で400人ということでしたけれども,結局高い目標はもちろん掲げて,その数字も2年に7,500,それから逆に換算してバックキャスティングといいますけども,逆算していって,この5年間で400人ぐらいが必要だよと,社会増減ということで設定をしたんですけれども,結局実行できなかったというところがございますから,やはり数字というのは今議員おっしゃられるようにモチベーションにもなりますけども,逆に失望という部分にもなってきたりしますんで,そういったところを計画という考え方でいくと,今プラ・マイ・ゼロならプラスアルファしますけども,今もうかなりマイナスでございますから,それをゼロに持ってくるというところを理解をしていただきたいなというふうに思いますけれども,今策定中でございますから,またいろんなところで議論をさせていただきたいと思います。 ◆6番(橋本) 来年度の最重要施策は災害復旧工事の早期完了ということで,それともう一つ,8つの挑戦の総仕上げというのを掲げておられます。先ほど言いましたビジネスコンテストはそういう形で変わりましたということは,挑戦が失敗だったという話になって,逆に言えばそういう話なんですね。町長の思いが伝わらんかったという,説明不足が多かったというか,議会の話をよく聞いていただいたということは,逆にこの方向というか,一つが頓挫したという,逆に言えばそういう話にもなってくるかなと思いますが,余りこれを言うと前に行きませんので,この辺で終わりますけども,いかんせん災害復旧工事を早期完成を皆さん望んでおられます。なかなか業者等との問題もありますけれども,これは本当に一生懸命頑張っていただいて,早期完成に向けてお願いしたいということをひとつ要望をしときます。 次の質問であります。 行財政運営ということですけども,来年度4月から会計年度任用職員制度の導入により財政への影響,そして行政運営の方向性と何名程度を考えておられるのか,また採用に当たってはどのような選考をするのか,そして現在の臨時,非常勤職員への対応はどうなるのかをお伺いをいたします。 あわせて,現在の組織体制を継続し,業務の遂行に当たっていくのか,本庁を含め,支所機能などをお聞きしたいと思います。 ◎町長(入江) 二つ目の財政運営についてでございます。 会計年度任用職員制度の導入による財政への影響,行政運営等々でございますけれども,初めに財政への影響でございます。 令和元年度予算と比較し,総額約3,200万円ほど増加すると試算をしているところでございます。 任用,勤務条件につきましては,任期の定めのない常勤職員との均衡の観点から整理を行い,単に財政上の制約を理由として会計年度任用職員への必要な移行の抑制を図ることは,適正な任用,勤務条件を確保するという改正法の趣旨にそぐわないということとなっており,本町においても本制度,改正法の改正の趣旨を踏まえた制度設計を行うこととしているところでございます。 次に,行政運営の方向性ですけれども,臨時,非常勤職員については,新制度移行後においても適正な任用,勤務条件の確保が必要であり,各職場の業務量や人口減少,地方創生の取り組み等,今後の行政サービスに応じた職員数の確保と人員配置を行ってまいります。 何名程度かというご質問ですけれども,現段階で町長部局,教育委員会部局において12名程度,これは代替職員を含む数ですけれども,となるというふうに見込んでおります。必要人数につきましては,臨時職員の業務量調査及び各課ヒアリングにより業務量に見合った人員数を確保していきたいと考えております。 選考方法ですけれども,選考は面接及び書類選考を基本とし,原則全ての職員について適性検査を実施いたします。 現在の臨時,非常勤職員への対応ですけれども,会計年度任用職員の勤務条件については,現在調整を行っている段階であり,勤務条件が確定した後,職員に対して制度説明会を開催することとしております。 職員の募集につきましては,できる限り広く募集を行うという観点から,ハローワーク,町ホームページまたは告知放送等を通じた募集を行っていきたいと考えております。 2番目の現在の組織体制を継続し,業務執行に当たるのか,本庁,支所機能についてのご質問ですけれども,現在,令和3年の完成に向け,新庁舎の建設を進めております。新庁舎への移行に当たっては,さらなる行政サービスの効率化,ワンストップサービスの実現を進めてまいりたいと考えております。 本庁機能につきましては,新庁舎完成時までは大きな組織体制の見直しは困難かと思いますけれども,例えば可能であれば,地方創生総合戦略に掲げる子育てしやすいまちづくりの推進に向けた体制整備などを検討したいと考えております。 なお,支所機能につきましては,現在,段階的に業務の見直しを行い,配置する職員を減らしており,現段階では現状を維持したいと考えております。 以上です。 ◆6番(橋本) これは,働き方改革等々で地方公務員法上,自治法の改正によって来年4月から始まるわけであります。予算,人件費が約3,200万円と言われまして,その分は上がるわけであります。それについてはどうこう言うつもりはありません。しっかりと仕事をしていただければ済むことであります。ただ,それによってどこかで削減をしなくちゃいけないということで,この分だけどうしてもどっかにしわ寄せが行きますよね,当然ね。その辺もあるんで,先ほどの一般財源の話から始まるわけですが,基金がありますから,基金の繰り入れもかなりやっていかなくては前に行かんのかなということは思っております。当分基金の繰り入れでちょっと続くのかなというものを思っております。言うても仕事をしっかりとしていただかなくてはいけませんが,一つ任用制度で働く職員の方々というのは,職務の内容にもよりますし,責任の度合いにもよってくるわけですよね。常勤の職員との関係もちょっと心配をするというか,そこまでせんでもいいんでしょうが,今の役場,課内を見ると,それぞれ課の職員は頑張っておられます。その中でこういった者が入ってくるとなれば,ちょっと課内でどんな組織の中でどうなるんかなというのが心配をする。統制をとるためにはどうすりゃあ,どうされるのかを,そこまで心配すなと言われればいいんでしょうが,見とってそこが一番心配なわけであります。 一つは,責任なんですね。そうした方の責任をどこまで持たせてやるのかというのが,まだそこまで検討を,今検討中なんですかね。 ◎副町長(森重) 会計年度任用職員の制度設計につきましては,現在行ってるところでございます。 大枠については,条例は9月の議会でご承認をいただきましたが,どのように運用していくか,またどのように配置をしていくか,今の責任の度合いもやはり職務によって変わってこようかと思います。働き方もフルタイム,パートタイムというふうにありますので,その職務によってどちらにするかということも今それぞれの配置と仕事の内容によって振り分けをしておりますし,会計年度任用職員ということになれば,業務を担務も持っていただいたりというようなこともあろうかと思いますが,その辺は今制度設計をしておりますので,また具体的なものが決まりましたら,お知らせをしたいと思います。 また,人数も先ほどお知らせしましたように12人ということでございますが,ただ見てみますと専門職がほとんどを占めてるというような状況でございます。 ◆6番(橋本) 正職員と,こういった職員の方々がおられるということで,意識が町のために業務をしておるという意識づけも必要ですし,行政サービスの提供がどこまでできるのかなというのがあるんですね。年々職員の数も減ってくる,こういう形で職員もおるわけでありますが,行政サービスの低下が出てくるというか,以前よりは低下するのかなという不安があるんですね。この後,協働支援センターのことも話をしますけども,その辺のことも踏まえて,人員配置もありますし,うまく回っていかなくてはならない,検討中ということで,その辺を踏まえてよくよく検討をしていただきたいと思います。 それと,組織の体制の継続維持という質問をさせていただきました。支所機能については,段階的に業務の見直しを行うという,配置の職員数も減らすという段階でおるけども,今の現状を維持したいという答弁でありました。来年度の話は現状維持という話で理解しましたけれども,これも行く行くは本当に考えなくちゃいけないことであると思います。私は,窓口業務がありますよね,一般ね,これは個人情報等々があって業務委託ができないのかなと思いましたら,これもできるんですよね,業務委託がね。どこがするかによっても,それはわかりませんけども,金額が上がるかもわかりませんが,えっと思います。ちょっと意外だったんですが,そういう業務委託が増えてくることがこれからもありますよね。支所だけではなく,いろんなことが業務の委託をすることが,将来的には町の負担が下がっていくというお考えを,そういった方向で今お持ちなんでしょうかね。 ◎町長(入江) 会計年度任用職員も12名程度ということですけれども,正職のほうもこれからどんどん,どんどんというか,減少していきます。そうしないと人件費の抑制にもつながりませんから,そういった形になってきますけれども,いろんな業務をこれから,例えばICT,そういう情報通信技術を活用したものとか,今はRPAというロボットが業務の自動化,オートメーション化等々もありますし,先ほど言われました業務委託ももちろん選択肢にありますから,そういったものを組み合わせながら,どうやって人にかわるものをそういうテクノロジーを使ってできるか,どこの自治体も今そういうことを考えてますから,そういうことを進めながら,将来は住民サービスをできるだけ低下させないような形で維持していくということをこれからも考えていきたいと思ってます。 ◆6番(橋本) 次の質問に行きたいと思います。 協働支援センターの業務ということであります。 協働支援センター本来の目的に沿った業務運営がなされ,住民に理解をされているのかを含め,現在まで各協働支援センターの取り組みをどのように評価をされているのかをお聞きしたいと思います。 もう一点。今後,各地域の課題解決に向けた事業,ソフト,ハード面において行政の対応,支援をどのように考えておられるのかをお聞きしたいと思います。 ◎町長(入江) 協働支援センターの業務についてのご質問ですけれども,一つ目の目的に沿った業務運営を行っているのかと,また各センターの評価と,2番目の各地域の課題解決に向けた事業に行政支援をどのように考えているのかということを,まとめて一括でご答弁をさせていただきたいと思います。 まず,協働支援センターの役割ですけれども,一つ目には,旧町村単位の課題やテーマを共有するとともに,解決方法やアイデアを幅広く出し合い,地域の総力を結集すること。二つ目に,行政との関連で縦割りにされ,個々別々に活動してきた多様な団体──地域のですね──をつなぐこと,3番目に,行政依存ではなく,地域づくりを住民の手に戻すこと,地域のニーズや特色に沿った方法で効率よく地域の活性化を図ることで,さまざまな団体が連携する場を創出し,地域全体をつなぎ,住民と行政の新たな協働を推進をするコーディネート役となることが期待をされています。 協働支援センターですけれども,平成28年度にそれぞれの地区の将来ビジョン,まちづくり計画を策定され,その計画を実現するため,これまで実践活動を行ってこられました。したがいまして,目的に沿った運営を行われていると認識をしておりますが,協働によるまちづくりの実践は,これまで行政も住民もなかなか経験がございません。そういったことから,試行錯誤の中で現在取り組んでいる状況であるというふうに認識をしております。 各地区の特徴的な取り組みですけれども,現在のですね,油木地区では旧西川商店を活用した地域住民,中高生の集いの場の創出や交流人口増加プロジェクトによる地域活性化の取り組み,神石地区では,高齢者の見守り活動等を通じた福祉の充実,豊松地区では,豊松小学校存続に向けた取り組みや豊松プラザ21の活用によるにぎわい,交流の場の創出,三和地区では,まちづくり計画のより効果的な事業展開に向けての全戸アンケートの実施や,拠点施設を核とした1年後も安心して暮らせるまちづくりを目指されています。どの地区におきましても将来を見据えた取り組みが展開されているというふうに評価をしているところです。 今後の町の支援ですけれども,町も住民もこれまで経験のない取り組みであることから,協働支援センターの機能が発揮できるよう,当面の間は兼任,兼務でございますけれども担当職員の配置や,一括交付金による財政支援を行っていきます。しかしながら,人口減少に伴う町税の減収や地方交付税の減額など,ますます厳しくなる財政状況のもと,交付金や補助金に多く依存することなく,多様な自主財源の確保に積極的に取り組んでいただくことが必要ではないかというふうに考えているところでございます。 以上です。 ◆6番(橋本) 協働支援センターの役割という,るる説明をされました。各地区それぞれ計画を練って,その計画に沿って事業展開をされておるということで,まだまだこれも行政も住民も経験のない試行錯誤の中だという,発展途上だという,評価的にはそういう感じを持たれておられますね。 この前,話は変わりますが,これは農業新聞でした,11月22日にちょっと掲載されました。平成の大合併をしなかった自治体が元気だという記事を読まれましたかね。 これは,日本弁護士連合会が調査をしたそうですが,平成の大合併で合併しなかった自治体と合併した自治体を比較したと。人口減少率が低いなど,非合併自治体が元気であるとの調査結果を公表しましたというのが載っておりました。 中を読んでみますと,しなかった町村は,役場機能が保たれておると。それだけ職員数が減ってないということで,地域住民と役場職員の中でいろんなことが連携ができて,地域の個性が発揮しやすい役場であるという,そして高齢化率もそんなには下がらないということになっておるそうであります。 一番言いたいことは,合併しなかったことで住民の声を予算に反映しやすい面等々もある中で,やはり住民と行政が協働の村づくりをしてきておるんだよというものが大きいということも記事に書いてありました。片や,合併した町村では,当時は国,県からの交付金,国からの地方交付税を減らすと言われて,危機感が強かったもんで,急いでしたようなことが書いてありましたけれども,やっぱりしなかったところがそれだけ元気ということは,それだけ地域を愛して,地域を誇りに思い,地域づくりを住民とともにやっていっておるということが元気のもとかなという,これを見て感じました。ということは,それが今,うちの場合は合併して各地区がありますが,協働支援センターが各地区にでき,それぞれの地域の特性を生かした地域づくり,まちづくりを今進めておる最中であるんですね。そこが住民との接点が多いと,いろんなことを考えて,計画に沿っていろんなことをしていこうねということが今進んでおるんですよね。 私,豊松のことですから,豊松のことをちょっと話ししますけども,ご存じのとおり豊松が一番人口減少が進んでおる,小学校の児童も少ない。この町でいえば,逆に反対に言えばトップを走っておる。過疎のトップを走っておるんですよ。いずれ豊松の地域みたいになるよということであるんですね。今,少ないところで知恵を出し合って,何とか頑張っていこうというのを考えてやっておるんですね。それは,僕はこれを見本というか,各地区も見本にというか,いずれなる地域である。こういうことは言ってはいけないかもわかりませんが,今はわからんにしても,何十年か先にはこういう状態にも起こり得るということも考えていただきたいと思うわけですね。その点を踏まえて,今,豊松ではセンターをトップにいろんな取り組みがなされております。これから要望書たるものが町長宛て,議長宛てに出ると思います。詳しくは言いませんが,これは本当に豊松に必要なもの,生活する上で頑張ろうという機運を盛り上げる,生きがいとするもの,それが生活拠点になくてはならない施設が要るという要望書であります。中学校跡地をというものも場所的にはそういう要望の中には含まれております。 詳細については,要望書が出てきますので,ぜひとも豊松住民の思い,要望を聞き入れていただきたいと思います。非常に予算的なことも入ってきます。じゃあすぐというわけにもいかんでしょうけれども,そういった住民の思いを大切に考えていただかなければいけないという思いを一番に持っておるわけであります。こういったことが各地区にもそういったものが出てくる可能性があるんですね。そうしたときに,それについてどういうふうな考え,ご見解を持っておられるのかを町長にお伺いしたいと思います。 ◎町長(入江) まさに豊松のお話が出ましたけれども,豊松地区におかれましてはプラザ21を活用して,ちょっとよりんさいとか,今度,今週でしたか来週でしたかオープンするおもちゃ館等々,活用をされておられます。まさに取り組みが進んでるなというふうに思いますけれども,その施設につきましては,きのうもほかの議員さんのときに答弁させていただきましたけども,公会計の話のときにあったと思いますけれども,遊休施設が今非常に多いということがございますから,そういうことなども含めて,また要望があるということですので,その内容を見させていただいて,また検討していきたいと,地域と一緒に検討させていただきたいというふうに考えております。 ◆6番(橋本) 前向きに検討をしていただきたい。豊松21の話が出ました。5店舗ありましたけども,残念ながら4店舗が空き店舗となりました。この活用について,本当に豊松の人たちが知恵を出し合いながら,ちょっとよりんさいのオープン,また15日にはオープンしますおもちゃ館等々で,全て4店舗が埋まったという,これからこの豊松地域が活性化するための一つの起爆剤となればいいと思っております。豊松のそういった土壌,そういった人材,本当にすばらしいものが集まった地域だと思います。ぜひとも前向きに検討していただいて,これが成就できますよう要望し,私の質問を終わります。 ○議長(松本) 以上で橋本議員の一般質問を終了します。 ここで休憩とします。 再開は15時3分とします。(午後3時2分) ○議長(松本) 再開します。(午後3時3分) ◆1番(小川善) それでは,トリとなりましたのでよろしくお願いします。 私からは3点,まずは道の駅のリニューアルについてお聞きいたします。 先日,仮オープンして,行ってみました。すごく大きい売り場で天井も高く,これ,こんなのでどうなるんだろうかというて思いよったら,道の駅の方も言われていたんですが,農家の人がすごいご協力をしてくださった。こんだけ野菜がそろったんだ。これを何とか売るために,がらんとした感じに見せないようにということで,什器も高低差をつけ,懸垂幕をして,すごく見やすくなったように思います。できれば,あと変わった食材も置いてありましたので,そういうところのレシピのようなものも,もっと手軽に持って帰れるようなものがあればよろしいのかなというふうに見ました。当時,ちょっと寄らせてもらったときにはインフルエンサーのようなおばちゃんがおられて,この野菜はこういうふうな調理をするんだとかということをずっと言われておりました。周りの人がそれを,全然知らない人です,それを聞きながら,ああそういう調理の仕方かという感じで,どんどんどんどん買っていかれてたのを見て,やっぱりそういう何か発信できるものがあれば,付加価値として売れるようになるのかなと見ておりました。 まず最初に聞きたいのが,今は売り場のほうが仮にオープンしとるんですが,今度はフードコートのほうが今改装中となっております。そのフードコートの規模や新商品の開発,商品展開など,それぞれ詳細な計画を教えてください。 また,自然食レストランの高原の風や,やまびこローソンとの競合はどうするのか。そして,令和2年度の部門別での売上数,来店者数の目標値は設定されておりますか。よろしくお願いします。 ◎町長(入江) 道の駅のリニューアルについてのご質問でございますけれども,フードコートの計画についてでございます。 フードコートの規模ですけれども,2人がけ,4人がけ,及び団体用に12人がけのテーブルを配置します。総座席数は5程度を計画をしているところです。 また,新商品の開発では,11月のプレオープン以降,3種類,ラーパーツアイ,ピクルスゼリー,黒糖ジンジャーを販売開始しております。いずれの商品も地元産の白菜,ショウガ,大根などを原料にハンドメードしたものであり,多くの方にご購入いただいているというふうに聞いております。新しく設置するフードコートで販売予定の新メニューにつきましては,通年メニューや季節メニュー等を設定し,地元産品を原料に加工や調理したハンドメードであることなどをPRをし,販売強化を図っていくよう取り組みを進めているところでございます。 次に,自然食レストラン高原の風や,やまびこローソンとの競合についてでございますが,計画当初から競合しない商品開発を行ってまいりましたので,競合は基本的にはないというふうに考えております。 それから,令和2年度の売り上げ,来店者数の目標ですけれども,部門別の売上目標につきましては,次期総会で役員会を経て示される予定であり,現段階では会社のほうから示されておりません。 以上です。 ◆1番(小川善) フードコートというのは,今いろんなフードコートができております。あっちこっちにできてるのを見ると,すごく華やかで,いいなと思うんですが,今度できるフードコートというのは,どんな内装になるんでしょうか。イメージを教えてもらいたいんです。例えば,和風な感じになるのか,それともここは森林を生かしたという感じでウッド調になるのか,それとも草原,ボタニカルのような感じになるのかなどなど,何かヒントになるものがあれば。 ◎産業課長(瀬尾) イメージとしては,ウッド調でございます。中へ店舗へ入ったら,基本お持ち帰りもできるんですが,店内で食べて帰っていただきたいということから,できるだけ団体さん,それから単独で個人で来られても座れるようなテーブルの配置と,カウンターも含めてですが,そういったものを設置していきたいという計画です。 ◆1番(小川善) そこの商品というのは,ハンバーガーなどがあるっていうのは聞きましたが,新商品の新メニューというのは,ほかにどのようなものがあるのか,決まっておりましたら教えてください。 ◎産業課長(瀬尾) 今,昨年度は計画で,今年度が試作品をつくって,来年度が実際販売してからブラッシュアップというのをやっていく計画でおるわけなんですが,現在のところ提案されとるのが,3色餅のセット,きな粉,黒蜜,黒大豆,それからきな粉餅,前菜,お餅のグラタンとか,それから神石高原バージョンのうどん,素うどんであるとか,神石高原牛丼,それからぴり辛肉うどん,冷やしぶっかけうどん,サラダうどん等々,数あります。あと,ホットドッグであるとか,神石高原版大判焼き,それから神石牛筋コンニャク等々,にぎり天等もありますし,ソフトクリーム,あと季節メニューとしては,白菜と神石高原ボークの蒸し煮であるとか,夏野菜のラタトゥイユ,茶わん蒸し,それからカボチャのプリンといったようなものも今あります。あとは,従業員さんがこれならつくれるよっていうようなところでの絞り込みをかけていくということでございます。 ◆1番(小川善) さっき,ソフトクリームとかというのも聞いたんで,外で今まで売られていたようなものもフードコートの中で調理をされて出されるという形でよろしいんでしょうか。 ◎産業課長(瀬尾) 以前ありました売店,窓越しで販売しとった,あの部分は今後はなくなります。ですから,フードコート内で販売していくと。ふわふわかき氷とかソフトクリーム等々もその中に含まれてくると思います。 ◆1番(小川善) 今まで売られてたものは一応全部売られるという形になるんでしょうか。 ◎産業課長(瀬尾) 従来売られておったもので,ちくわ系のものがありますよね,ああいったものは今回のメニューからは外れていますね。 ◆1番(小川善) 先ほどもちょっと話があったと思うんですが,182ステーションでつくると同時に百彩館でもつくれるものはつくる,182でつくれるものはつくるような言い方をされてたんですが,百彩館で半製品までつくって,182で完成品にして売られるとか,盛りつけをして売られるという形になるんでしょうか。百彩館はどこまでされるような感じになるんでしょうか。 ◎産業課長(瀬尾) 物によっては,基本的には百彩館にも厨房がありますので,百彩館をあっこを使っていきたいっていうなのがまず第1点あります。百彩館のほうでつくれるものもあるだろうし,どっちか一方で固めてつくって,冷めないようなものであれば,移動してできるものもあるだろうし,その商品によってから使い分けをしていくんだろうというふうに考えてます。 ◆1番(小川善) ことは,まだその辺は決まってないということでしょうか。 ◎産業課長(瀬尾) 先ほども言いましたように,従業員さんがつくれるものの絞り込みを今してますので,これならこっちのほうが便利であるとか,182のほうが便利であるとかということになっていくんだろうと思います。 ◆1番(小川善) 高速道路のサービスエリアのような感じで,お茶とか水とかというものも無料で提供するようなこともあるんでしょうか。 ◎産業課長(瀬尾) お茶とか水の無料とかというのは,今のところは聞いてはいませんが,次世代議会で提案のあったトマトジュースとかといったものは,設置するようには計画されているようです。 ◆1番(小川善) 食べることを一応主として考えているということだったんですが,消費税というのは,どういうような取り扱いにされますか。 ◎産業課長(瀬尾) 軽減税率で,市場のほうは基本的には関係ないんですが,フードコートの分については持ち帰ったら軽減税率の対象1になって,店内で食べたら8%……。 反対かな。反対ですね,ごめんなさい。というふうになるんですが,店のほうとしてはもう基本持ち帰っても,それから食べて帰っても8%ということで設定していくという。そっから先はもうお客さんにお任せするというようなことは聞いてます。価格設定は,もうどっちもあわせて。ですから,もし持ち帰っていただいたら,内税ですから店のほうが負担するような,そんな価格設定をしていくと。要は,持ち帰りますというても100円のものは100円,食べて帰るというても100円というような価格設定にするということは聞いてます。 ◆1番(小川善) 内税という形になるんですかね。張り紙を大体張っておくほうがいいらしいんですが,それからフードコート内で飲食する場合には1なんで言ってくださいというて言うらしいんです,張っとくらしいんです。それ以外だったら,お客さんに一々聞かにゃいけんみたいなんです。もし買われるときには,フードコートで食べますか,持ち帰ってですかってから一人一人に聞かにゃいけんなるんで,それよりは張ってあったほうが一番手っ取り早いというか,問題がないのかなと思っとります。どんなでしょうか。 ◎産業課長(瀬尾) 消費税法によりまして,国税庁の指導というのが総額表示,いわゆる税込み価格で表示しなさいよっていうなのが国税庁の指導のようでございます。ただ,以前も議会のほうで質問がございました。182は外税にして,表示は100円で,税込みで11円,レジへ行ったら11円払うんですよというなのがわかるようにすれば,個人へ返る,生産者,出荷者へ返る価格も利益も上がるんじゃないかっていうようなご提案がありましたけれども,店のほうと相談しましたら,従来のまま,いわゆる内税で表示していくということでございましたので,今回の店の詳しい表示の仕方までは確認はできていませんが,恐らく総額表示になってくるだろうというふうに思ってます。 ◆1番(小川善) 3月の春分の日あたりをめどにオープンできるんじゃなかろうかというて聞いとります。それを楽しみにしたいと思っとります。 続きまして,次の質問に移らせていただきます。 ビジネスプランコンテストとチャレンジファンドについてですが,私が思い描いていたビジネスコンテストというのと,チャレンジアワードというのと,起業支援のチャレンジファンド,その後の支援としてJIN(神)プレミアム認定事業というのがすごく深い関係を持って展開されるものだと思っておりました。しかしながら,現状では全部異なった事業として捉えられているように私には見えます。これは,この企画案を提示されたときに,そもそも私にそれを読み取るだけの読解力というものがなかったのか,それとも1年,2年たっていくうちに,内容や目的や趣旨というのが変わってきてるのか,それがどっちなんかなと思いまして,ちょっと質問をさせていただきたいと思います。 町長ご自身は,この現状をどう捉えられているのか。町長が最初にやろうと思っていた理想と食い違っているところはないのか。また,どこか市町にお手本となった事業があるのかということをお聞かせください。 ◎町長(入江) ビジネスプランコンテストとチャレンジファンドについてですけれども,現状,それと理想と食い違っていないか,他の参考はないかというご質問ですけれども,議員が思い描かれているビジコンから基金,そしてできた商品をJIN(神)プレミアム認定商品として積極的にPRしていくこと,これは神石高原町はチャレンジしたい人がチャレンジできる町であるといった,町の創造のためにビジネスコンテストやチャレンジ基金,そしてJIN(神)プレミアムのそれぞれがリンクをし,好循環するイメージであるというふうに思います。 基本的な構想としては,まさに議員が思い描かれているイメージと同じでございます。そこで,今はそれぞれの事業をしっかりと軌道に乗せていく,ここに重点を置いているところでございます。それぞれの事業がしっかり軌道に乗った段階が理想としている事業の姿であると考えております。全くリンクしてない,現状がリンクしてないということはないというふうに考えております。 参考にしている市町,それは東北,東日本大震災からの復興の取り組みをしているところを参考にしていると──チャレンジ基金についてはですね──でございます。 以上です。 ◆1番(小川善) もう一度お聞きしたいんですが,今のビジネスコンテストとチャレンジアワード,これが町長が思ってた完成形になるんでしょうか。完成形に近いもの,そういうものになるんでしょうか。私の予想してたものとえらくかけ離れてきているような感じがするので,ちょっとお答えください。 ◎町長(入江) もともとチャレンジアワード,コンテストですけれども,いろいろな町で取り組みをされてますけれども,地域の人,それから外部の人もそうですけれども,神石高原町の資源とかそういうものを活用して,外部視点も含めて,それを活用してビジネスを起こしていくというところに,それを発表してもらって,これは実現性があるなとか,非常に特徴があるなというところに対して,その資金となるお金を賞金として出していくというイメージですけれども,全く今がまだ完成形ということではありませんけれども,全くかけ離れてるということもないというふうに思ってます。若干こういった,例えば最優秀賞がないとかというようなこともございましたから,若干は完全にそれに当てはまっとるということではないかもしれませんけれども,おおむねその方向で今までは進んできているのかなというふうに思います。まだ完成形ということではありません。 ◆1番(小川善) 私の読解力が足りなかったようで,自分が思い描いてたビジネスコンテストというのとちょっと違うような感じがしております。ちょっと残念な話なんですが,ビジネスコンテストというのはもう町がしないということなんですが,チャレンジ基金という団体が行われるというふうに思ってよろしいんでしょうか,もう一回教えてください。 ◎町長(入江) 町は,いわゆる最優秀者に100万円で,その次で5万円というところが,金額の部分でいろいろな議論をいただきましたから,そういったところはちょっと考え直すということで,町のほうはそういったお金は出さないということに決めました。財団のほうでそれを100万円をやるとかということではなくて,チャレンジ基金,そういう出資につながる部分について,例えば募集をするためのインセンティブのものとかというのはチャレンジ基金のほうで考えられるかもしれませんけれども,基本的には提案でございますから,チャレンジ基金についてもですね。ですから,そういうチャレンジ精神とかというのが全部なくなって,町が受け入れないよということではありませんので,そこはご理解いただきたいと思います。 ◆1番(小川善) 私は一応,ビジネスコンテストというのは賛成なほうなんです。賞金がどうのこうのじゃなくて,そういうふうにしてこういう事業をしたいんだとかというようなのを集めるというのはすごくいいことだと思うんですけど,その手法としてこういうふうにしたほうがいいんですよっていうのは,町が一応言っておいたほうがいいのではないかと思っております。もう任せるというんじゃなくて,ビジネスコンテストのようなのをしてくださいみたいなことを言ってもよろしいのかなと思っております。 東北の大震災からの復興のイメージという感じで言われたんですが,人口が少なくて,交通の便もさほどよくないこの神石高原町が,その東北の震災の復興というて,どこを参考にされたのか,教えてください。 ◎町長(入江) 参考にしたというのは,先ほど言いましたようにチャレンジ基金のほうで,コンテストではないんですけれども,基金のほうが,要はその出資をする,充当する財源として,寄附とかそういったものを東日本大震災の場合は非営利団体が集めながら,それを回していったり,復興支援の取り組みに対してですよ,そういった要は民間のソーシャルなお金を循環をさせるというところを参考にしたということでございます。 ◆1番(小川善) そもそもの話をしていいですかね。そもそもビジネスコンテストというのとチャレンジ基金というのは,誰を対象にして,何のために始められたのか,それが何かちょっとわかりにくかったのかなと思うんですが,お願いします。 ◎町長(入江) もちろん町内の方がやっていただくのが一番いいですけれども,町外の人も対象にしているところです。 ○議長(松本) 目的。 ◎町長(入江) 目的ですか,済みません。目的は,先ほど言いました地域資源を活用したり,人をうまく活用したりして,それをお金にかえるとか,業にかえていくというところがそもそもの目的,それで雇用を生んだりとかですね,そういうことが目的でございます。 ◆1番(小川善) 審査基準というのがありますが,何を審査されておりますか,ビジネスプランコンテストに対して。 ◎政策企画課長(岡崎) ビジネスコンテストの何を基準にしておるかということでありますけれども,起業とか事業規模の拡大であったり,雇用をどういうふうに拡大をしていくかというようなこと,それから事業の目的,進め方,提供する商品であったり,そのサービスをどういうふうに,誰にどんな資金を使って,どういう雇用を生んでいこうとするかというような計画と,それから資金の循環をする資金計画,事業を起こすためのプランとしての計画と,それからそのプランを実行するための資金的な計画,それをあわせて審査をさせていただいております。 ◆1番(小川善) 岡崎政策企画課長も視察に行かれたと思うんですが,江津市のビジネスプランコンテストについて説明させていただきたいと思うんですが,217年に神石高原町がチャレンジアワードの募集を始める前に,総務文教委員で先進地である島根県の江津市に視察に行ったときの話を聞いてください。 江津市は,2年から15年の5年間で,19人ではあるけど,社会人口増となっとります。中心市街地には215年4月から今年3月までの4年間で新規出店店舗数が15店舗になっとります。その要因がビジネスプランコンテストでありました。江津市の商圏人口は15から2万人に満たない場所でリーマン・ショックで誘致していた企業が撤退するなどの経験から,どんどんもうけるような大きな工場や企業を誘致することは現実的ではないと考えられ,ソーシャルビジネスとかコミュニティービジネスと言われる,市町に発生するいろんな課題を町の人たちと一緒になって解決することをビジネスとして展開してくれる,そういう熱意と志,ビジネスプランを持った人を誘致する,その人というものを誘致したい,そういうためのコンテストにしようという考えて始められました。キーワードはUIターンということでした。企業誘致,企業誘致というても,企業を誘致するだけじゃなくて,そういう町を盛り上げる人を誘致したい,そのための手段としてビジネスコンテストというものを使われとりました。 そのコンテストの方法としまして,1次の審査でふるいにかけて,これは書類審査でふるいにかけて,2次は公開プレゼンテーション形式で,住民を含めて15人から200人で審査をされ,大賞の副賞が100万円でした。その間に,1次と2次の間にブラッシュアップをするためにいろんな関係のある人の話を聞いたり視察をしたりして,より実現性のあるものにしていきます。注目すべきところは,そのブラッシュアップをしている中間支援組織というものでした。構成としまして,支援制度や支援機関,空き家バンクの紹介をする江津市と起業や経営相談をする商工会議所,商工会,金融として資金計画の指導をする日本海信用金庫,そしてこのビジネスプランコンテストを運営し,協力者の紹介やブラッシュアップの支援,開業後の相談をしている,てごねっと石見というNPO法人,こういった組織が緩やかな共同事業体をつくり,サポートしとりました。その1次で選考に落とされた方でも,どうしてもやりたいという人は全てお手伝いをする考え方で行われとります。 このコンテストを企画するに当たり,協力していただいた方から言われたそうです。当初,江津市さん,コンテストを毎年続けてやるつもりですか,本当に起業させて,起業家をサポートしていくには支援組織がないとだめですよ,見守れますか。行政は3年ぐらいで異動になりますよね。そして,江津市の担当室長から,神石高原町でもお取り組みになられるんでしたら,起業家は若い人が多いので,開業後も気軽に相談でき,商工会や金融機関とのつなぎ役となる緩やかなサポートをする中間組織をつくってくださいって言われました。そのてごねっと石見というNPO法人は,若者がいろんな挑戦をして,結果的に地元へ帰ってきたくなるような町にするためにキーマンを集めてつくられています。今まで同じ目的なのに別々に動いていた行政や商工会や金融機関などが一緒になるまとめ役をされております。日本海信用金庫さんは,このビジネスコンテストをきっかけに300万円無担保の融資をつくられました。そういう制度をつくられました。これはビジコンの関係者以外の方にも,一般にも貸し出されてるようです。 また,ビジネスプランの内容には,ただのビジネス,今話を聞いとったら,仕事を持ってこようみたいな感じなんですけど,ビジネスだけではなくて,町にどのような貢献をしたいのか,どの部分の課題を解決するのかということを審査基準の中に入れられておりました。だから,これが大まかな江津市のビジネスプランコンテストなんですが,ここの町へは総文のほうから視察に行くようにお勧めをいたしました。視察に行かれて,どこが今のビジネスコンテストと違うと思われますか。 ◎政策企画課長(岡崎) 私も江津市のビジネスプランコンテストの担当の方の話を聞かせていただきました。議員おっしゃるように,その中間の組織,てごねっとさん,このてごねっとさんというNPOですけれども,ビジネスプランコンテストをするんでそういった申請があったら,その申請をプランにたえ得るようにブラッシュアップというか,そういったお手伝いもずっとされておるということでありましたので,決定的に違うのは,そこの部分はもしかしたら違っておるというふうに思います。 今回,先ほども町長が答弁しましたけれども,財団法人に移管するという意味は,町が直接そのものをブラッシュアップするということではなくて,財団法人が経営的なスキルを持っておりますので,そういった経営的なスキルを発揮をしてもらうという意味で,てごねっとには変わりませんけれども,財団法人がそのてごねっとのような,申請者が申請のプランをもっと精度の高いものにしていく,そのお手伝いをするという意味で,今回財団のほうに移管をすればということで申し上げたまでのことでありまして,決定的に違うところはそこだというふうに思っております。 ◆1番(小川善) ブラッシュアップがないということが,決定的に違うということのようだと思います。 江津市がつくられた緩やかなサポート,緩やかな支援をするてごねっと,江津市へ行って,担当室長がずっと言われてたのが,緩やかな,緩やかなという言い方をされるんです。緩やかな支援という,緩やかな手伝い,そういうのがてごねっと石見というNPO法人なんですけど,ここは若い人が気軽に相談できるように喫茶店と一緒につくられております。神石高原町地域創造チャレンジ基金という団体の実体はどこにありますか。やっぱりそこへ行って,ちょっとこう話しながらとかということができないんじゃないかというのが,すごく気になるところなんです。だから,チャレンジ基金という団体がやられるのは,てごねっとのかわりにやられるというのは全然問題ではないにしても,おまえ金貸してやるんじゃけえ,ちゃんと言うことを聞けというんじゃあ,ちょっとなかなか前に進まんのじゃないかと思います。このNPO法人は,やっぱりフランク,若いというものあるんで,友達感覚で話ができる。そこへ店が建ったら,新しく開店したら,そこの開店した人の友達が,おまえもうちへ帰ってきて,こっちへ帰ってきて店を出さんかみたいな感じで今15店舗まで,4年間で15店舗増やすというのはすごいことだと思うんです。その大きな企業を連れてくるとかというんじゃなくて,そういう小さいことができるというほうが,これからはうちの町にとっても必要なんじゃないかと思いましております。 そういうことを含めて,どういうような感じで今度チャレンジ基金のほうも店を,店というか店舗を構えられるのか,構えられるとしたら,どこにつくられるのかとか,考えておられますか。 ◎政策企画課長(岡崎) 財団法人につきましては,現在,役場の中に机を置いて設置をいただいておりますけれども,議員言われるように,いつもおるわけではありません。そこの部分については,財団法人の事務局体制をしっかりするようにというふうに広島県からも指摘をされておる状況でありますので,そこの部分は今,財団法人でどういった対応ができるかということを検討しておるものであります。議員が言われるように,気軽に話しに行って,気軽に相談ができるというようなところまで一足飛びに行くかどうかということには,なるかどうかというのはわかりませんが,そういったところを目指して財団とも協議をしておるところであります。 ◆1番(小川善) 創業資金についてですけど,チャレンジ基金が貸し付けをするのではなくて,金融機関に融資をしていただく,そういうふうにすることが一番大切だとは思うんですが,なぜできないんですか。
    政策企画課長(岡崎) チャレンジ基金の設立に当たっては,金融機関さんもしっかり入っていただいて,チャレンジ基金,財団法人を立ち上げましたけれども,小川議員さんもよくご存じだというふうに思いますが,金融機関は担保がないと貸せませんので,担保がない,いわゆるベンチャーには貸してくれません。なので,そのベンチャーを育てていくためにはチャレンジ基金というような仕組みが必要なんだろうということで,平成29年に財団法人を立ち上げたということであります。 ◆1番(小川善) 私が思うのに,やっぱりそのプラン自体が不安なところがあるのかと思います。そこをブラッシュアップして,金融機関のほうもこれならお金を貸してやろうっていうところまで煮詰めて,創業させるということが必要なんじゃないかと思っております。それが今までなかったから,ビジネスプランコンテストをしても,何がしたいのかということがわからないような言い方を先日のコンテストの中でも言われてたと思います,審査員の方から。そういうところがまだ全然ブラッシュアップをしてないということが一番問題ではないのかなと思っております。 江津市では,江津市,江津市というて,江津市のまねをせえ言ようるんじゃなくて,江津市よりええもんができるんなら,それはそのほうがいいとは思うんですが,江津市でNPO法人にビジネスコンテストの委託料として400万円程度を支払われております。ええ金です。不足する,でもそれはNPO法人が動いてる。それを名前だけとか形式だけじゃなくて,実際にそういう動いてる団体なんで,その400万円程度の不足する,絶対不足はします,もう何人もおられるんで。不足する法人の運営費というのは,人材育成とか,ほかの地域活性化の施策をしながら運営費に充てられとります。そのために新規開業者やビジコンに出された方の紹介,だから紹介が紹介を呼んでみたいな感じで波及効果が生まれて,どんどん人が増えているように思えます。チャレンジ基金もそういうように自分でイベントを企画して,町を活性化するということができるんでしょうか。 ◎政策企画課長(岡崎) 財団法人の一義的には,起業を行いたい者に対する資金的な支援ということになっておりますけれども,町のPRをすることであったり,定款の中には活性化事業も行うというふうに書いてありますので,議員おっしゃるように,変なお金を貸すだけの事業をしておるわけではありませんから,今からでも財団のほうにはいろんな活動をしてくださいというふうに話がありましたよというふうにお伝えをしたいというふうに思います。 ◆1番(小川善) 審査会というのを,できたらそういうビジネスコンテストにしてもチャレンジ基金にしてもなんですけど,チャレンジ基金は金額が余り大きくなるとなかなか難しいかもしれないんですけど,公開プレゼンテーションにすべきだと思うんですが,いかがでしょうか。 ◎政策企画課長(岡崎) 今回は今年やったビジネスコンテストについては,審査員の皆さんの前でプレゼンテーションをさせていただきました。一部公開ですよということで,町内の皆さん方,複数名の方が傍聴された事実もありますので,場所の選定が非常に悪かったというようなことも反省をしておりますが,大きな会場ですればもっとたくさん人が来ていただけたのかもしれませんけれども,そういったところでなかったので,いろいろ反省点もあります。そういったことも含めて財団と協議をしてまいります。 ◆1番(小川善) 公開というても,ただ見せるというんじゃなくて,見ている人も点数がある,一人1点あったら,このプランに対していいなあと思ったら,それを入れれるように。専門家は専門家の方,金融機関の先生たちとかがおられたら,その方が1点あるとかという感じで,やっぱりそういうのが必要ではないかなと思っております。それが何で必要なかったか,何で公開というのがいいのかというのは,公開をすることが公平になるというんじゃないんです。そういう考え方じゃなくて,公開をして町民に私のプランはこういう感じなんですよと発表する。そしたら,町の人がああそのプランはいいなあとかということになる。例えば,私はここへ喫茶店がしたいんだとかと言ったら,あの人がやっとるところならいいなあ,行ってみたいなあと町民が思ってそこへ行く,そういうことを期待して公開にされてるんです。何か仕事があったら,それに自分も共感できたら,手伝いはできないかという感じで町民の人が思ってもらえる,そういうようなコンテストでないと意味がないって言われましたよね。そのあたりはどう考えておられますか。 ◎政策企画課長(岡崎) 議員の提案をしっかり持ち帰って,財団と協議をしてまいりたいと思います。 ◆1番(小川善) 失敗例というのも聞きました。これは,ほかの団体のことなんですけど,ほかの自治体がそこの江津市のまねをして,ブラッシュアップをしないで企画を出されました。その審査をしてくれということで審査をされたそうです。もうぐたぐたのプランで,審査会にならない。結局,最優秀賞もないまま,翌年はもう中止となったと聞いております。やっぱり金融機関が融資をしたくなるぐらいまでのブラッシュアップ,精度を上げていくということが一番大切だと思いますが,そこまでできますか。 ◎政策企画課長(岡崎) 議員が言われることを持ち帰りまして,十分参考にさせていただきたいというふうに思います。 ◎町長(入江) チャレンジ基金の出資の部分とコンテストはまた別だと思うんですね。今,てごねっとは多分女性の方がUターンされてきて,地域おこし協力隊か何かで始められたNPOじゃなかったかなと思うんですけども,そういう方々で外部の人が来られて,集落支援員かな,どっちかだと思いますけども,どんどん人が集まってきて,人材ですよね,いろんな例えば喫茶店をやるとか,パン屋をやるとかというようなことが進んできて,それを行政のほうが,そういう団体があるんならということで連携をしたんではないかなと,私のそれは推測ですけれども,そういった神石の場合はもちろんnina神石高原とか,今いろんな団体がそういうことを少しずつはされてますけれども,そういうことがないということでチャレンジする人,そういった思いのある人をチャレンジ基金で支援していこうということで,財団をつくって支援をしているわけですね。もちろんプレゼンテーションも公開でやったらいいと思うんです。ただ,これは出資の場合はコンテストではありませんから,審査は審査としてちゃんとやる,プレゼンテーションは公開でやったらいいと思うんです,私も。こんなことをやるんですよというのをしっかりPRをしてもらったらいいですし,それに向けて自分もプレゼンテーションの練習もしたり,スキルアップをしていくわけですから,それはそれで非常にいいご提案だなというふうに思いますので,それは財団のほうにもしっかり伝えていきたいというふうに思います。 ◆1番(小川善) 先進地であった江津市でも難しかったって思われる点があったらしいです。それは,農業がしたい人というのがおられても,その農業の支援をする,そういうことがなかなか難しい。森のようちえんがしたいといっても,それを支援しようとしたら,このビジネスプランコンテストというのは政策企画課のほうでやられてたようなんですが,農業がしたいといったら,それこそ産業課や建設課にお願いせにゃいけんかもしれん。森のようちえんというたら福祉課にお願いせんといかん。そういう課との調整というのが一番難しかったというて言われておりました。 神石高原町でも同じような感じがしたんです。まち・ひと・しごと創生総合戦略で目指せ人口増というて掲げとっても,そのためにこのビジネスコンテストもやられとるんだし,病院事業もだし,福祉に関しても,保健に関しても,環境衛生に対しても,自治会に対しても,農業の振興に対しても,全部その人口増のためにやってるのに,自分の課のことはある程度気にしても,ほかの課のことはもう余り気にしない,ほかのことは気にならない,わからない,もしくは口出しをしちゃあいけんみたいな感じになっとるんじゃないかという気がしてならんのんです。それは私だけが考えようるんじゃなくて,町民ほかの人に聞いても,わしもそう思うんだってから言うた人が結構おられるんです。そういうのが見えるということは,そこが一番大切なところじゃないんかという気がしてならないんです。このために町長がいろいろこうしたい,ああしたいって言ようることが最初聞いたときにすごくどれを聞いても,ああそりゃあええ話だ,こりゃあええ話だと思うのに,それが半年,1年,2年たってくると,もう全然思っとったイメージと違うように進んでいきょうるんじゃないかという気がしてならないんです。それを本当だったら役場の中でもうちょっとこういうふうにしたらどうなんだろうか,ああいうふうにしたらどうなんだろうかということ──それこそブラッシュアップですよね──にできるんじゃないかという気がするのに,それがいまだにできてないということが一番問題じゃないんかと思っております。これを直すということはもう町長しかできないんですよね。ほかの課長さんはもう町長が言ようることじゃけ,その町長の思いを形にしてやろうという感じでみんな協力しょうるのに,それがちょっとこうボタンのかけ間違いで違うところに進んでいっても,そのまま何か進んでいきょうるような感じがしてならないんです。だから,そういうところを直していただきたいと町長にはお願いしたいんですが,いかがでしょうか。 ◎町長(入江) ありがとうございます。 そういう実際に私が当初に思ってたのと少しずれてるよとかというような思いをするときもあります。ありますけれども,やはりそれは私が考える,私も行政マンでしたから,できることとできないことはわかりますけれども,ただそれの中でも担当課の部分で,これは今こういう段階ではないだろうとかという判断をしてくれるんですね。ですから,そこで立ちどまったり,少し方向を変えたりというようなことがあるんですね。私が全部思うようにもう必ずこうせえ,ああせえという話にはなかなかならない。企業であればなりますけれども,それはなかなかならないというところがありますけれども,今議員がまさにおっしゃられたように,私の思い描いてることをしっかり,担当課長がすぐ課のマネジメントをするわけですから,そことしっかりもう少し議論する時間をとる必要があるなというふうに思いました。ありがとうございます。 ◆1番(小川善) 早くワンチームになってもらえればと思います。 続きまして,庁舎,病院の跡地利用についてお聞きしたいと思います。 本庁舎と町立病院の移転後の跡地利用について途中経過を伺いたいと思います。 町村合併以来,町の中枢を担っていた場所から住民への利便性向上のために庁舎や病院が移転することはありがたく感じておりますが,その跡地がただ廃墟となることはないだろうと思いながらも,町民も高い関心を持っております。 本庁舎と町立病院の跡地のための内部協議が行われていると思いますが,その後の進捗状況を伺いたいと思います。 また,町長の思いがあれば,教えていただきたいと思います。 ◎町長(入江) 庁舎,病院の跡地利用についてでございますけれども,公共施設の用途廃止に伴う跡地利用は,目的が定まっているもの以外はそのままになっているのが現状でございます。しかし,いわゆる神石高原町の中心に位置するここ小畠地区の活性化というものは,町の活性化に直結するというふうなことも言えますから,慎重な判断が必要だと考えております。内部でも鋭意検討しつつ,またこばたけ保育所の老朽化問題を今検討委員会で検討していただいている状況でございますので,その議論を踏まえて検討していきたいというふうに考えております。 私の思いとしては,やはり町民の地域の方々の意見をしっかり聞かせていただいて,どういう形がいいのかというのを決めていきたいというふうに考えております。 ◆1番(小川善) ありがとうございました。 町長が現時点での思いを言っていただきましたので,これで一応終わらせていただきたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(松本) 以上で小川善久議員の一般質問を終了します。 お諮りします。 議事の中途ですが,以上で本日の会議を閉じ,延会としたいと思いますが,これにご異議ありませんか。            (「異議なし」の声あり) ○議長(松本) ご異議なしと認めます。よって,本日はこれにて延会といたします。 12月13日午前1時までに本議場にご参集ください。            午後4時28分 延会...